麺屋蔵乃助Zaru!稲毛海岸店(閉店)

外観(05.9.15)

石焼Zaru麺とろろ正油(05.9.15)

石焼Zaru麺肉辛味噌担々(05.9.15)

スタミナラーメン(05.9.15)

麺屋蔵乃助Zaru!稲毛海岸店(閉店)

ジャンル
醤油

基本メニュー
醤油らーめん(600円)

場所
千葉市美浜区高洲3-14-3

電話
043-303-5355

営業時間
11:30〜翌1:00
11:30〜22:00(日祝)

定休日
なし

アクセス
JR京葉線「稲毛海岸」駅西口下車。ロータリーを出て左折、デニーズのある交差点を直進。1本目の小路を右折してすぐ。

 これまで「むつみ屋」などのFCラーメン店を手がけていた会社が、独自ブランドとして展開を始めた店。この会社は千葉拉麺通信プロデュース店「拉通」を経営していた会社で、拉通のメニューをブラッシュアップして藤沢に立ち上げたオリジナルブランド第1号店が「麺屋蔵乃助」である。その後これまでのFC店の経営からオリジナル店の経営にシフトし、現在「麺屋蔵乃助」名義では藤沢と武蔵浦和(ラーメンアカデミー)に、また「麺屋蔵乃助Zaru!」名義ではここ稲毛海岸と瀬谷、センター北(ラーメン甲子園)の3店舗を構える。ちなみに日吉の「マンモスラーメンポクポクポクチン!」も同じ会社による経営である。

 藤沢の「蔵乃助」は拉通と同じくラーメンとつけ麺が主体の店だが、この「Zaru!」ブランドは石焼きZaru麺というのがウリである。要は石焼きビビンバの器につけダレを入れるというアイディアで、このアイディア自体のオリジナルは、仙台のラーメン店「石焼ラーメン火山」である。拉通時代にスタッフの工藤氏が火山でこのアイディアに出会い感動し、火山のお店の方にアイディアの使用をお願いし快諾を得ていたのが、この石焼き鍋を使うというアイディアであった。その時に拉通でメニュー化に踏み切らなかったのは、そのアイディアが面白いだけにそのアイディアだけに終始してしまうメニューになってしまうのではないか、という懸念があったからであった。果たしてこの店の石焼きZaru麺は、残念ながらそういう結果に終わってしまっていた。

 その石焼きZaru麺は3種類。「とろろ正油」「野菜ゴマ塩」「肉辛味噌担々」である。メニューは他にラーメン類もあり、夜にはつまみメニューも揃う。ちなみにラーメンビールも拉通同様に継続して販売されている。このうち「とろろ正油」と「肉辛味噌担々」を食べてみた。気になったのはつけダレを出すタイミング。最初にぐらぐら煮立ったつけダレを持ってくるのだが、これはおそらく普通の店のつけ麺の出し方と同じ出し方をしているのだろう。しかしこの店の売りというかこのメニューのハイライトはこの石焼きグラグラつけダレなのだから、出す順番としては当然麺が先だろう。実際麺が来るのがもたもたしていて、その頃にはつけダレがすっかりおとなしくなってしまっていた。熱さはもちろん保っているので、食べる上では何の問題もないのだが、これではせっかくの演出がもったいない。

 つけダレそのものの味は凡庸で、どこかで味わったことのあるような味である。しかしそれよりも問題は温度。石焼の器に入ってくるつけダレは熱々どころの騒ぎではなく、超熱々のつけダレだけになっている。そうすると熱さばかりが舌に伝わり、普通の味付け、普通の味の濃さでは物足りなく感じてしまうのである。熱くしすぎてしまったことで味が分からなくなってしまうのだ。超熱々の段階で味見をすれば、このバランスではダメなことがすぐ分かるはずなのだけど。やはりモノには適切な温度というものがあるわけで、このつけ麺はそもそもその部分を無視している。だとすれば、味のバランスを壊してででも、しっかり味わえる濃さにすべきだろう。ちなみに「量り売り」と称して180gから麺を量り売りし、つけダレも自由に選び、そこにとろろや納豆、葉わさびなど好みの具材を足していく(どれも30円)というシステムはアトラクションとしては面白い。ちなみに麺は拉通時代と同様にカネジン食品の麺を使用している。

 石焼きの器、量り売りの麺、アイディアは面白いのだけれど、それだけで終わってしまっている感がどうしても否めない。フロアと厨房スタッフの雑談も非常に気になる。オーダーが聞こえないのだから困ったモノだ。(Ricky)

2005.9.15