麺処ゆきち


麺処ゆきち


外観(12.3.29)

醤油A(13.3.29)
醤油B(13.3.29)

塩(13.3.29)
塩らーめんホワイト(13.4.9)

ピリ辛ごまチリつけ麺(13.6.28)
ベジ冷やし麺(限定)(13.6.28)

所在地 船橋市習志野台1-25-4
電話 047-407-2739
営業時間 11:30〜14:30,17:30〜21:00
11:30〜14:30,17:00〜20:00(土日祝)
定休日 不定休
アクセス 新京成線・東葉高速線「北習志野」駅下車。北習志野駅交差点を左折(高根木戸)。河内屋(業務スーパー)の手前を左折。河内屋並び、道沿い右側。

大きな地図で見る



 3月のオープン以来注目を集めている期待の新店「麺処ゆきち」。基本の醤油2種類と塩1種類はそのままに、その時期ごとに限定ラーメンも提供しているが、初夏は「ピリ辛ごまチリつけ麺」(700円)を提供している。これはゆきち初となるつけ麺スタイルのメニューになっている。

 その名の通りちょっと辛めのつけダレには胡麻がたっぷり。辛味は韓国一味トウガラシを使っていて直線的な辛さが印象に残るが、たっぷりの胡麻ペーストがそれをうまくマイルドに包み込んでいる印象。基本的には白胡麻の味わいなのだが、アクセントに黒胡麻も用いていて時々黒胡麻が口の中で弾けるのが心地よい。この胡麻を強めに煎ったらもっと香ばしさが出て面白いかなと思ったが、そうしなくても十分に満足出来るバランスになっている。カネジンの中太麺もしっかり茹でられていて正しいつけ麺になっていると思う。鶏のササミが麺の上に乗っているが、さっぱりとしていて箸休め的にも最適。これはラーメンの形にしても美味しいのではないかしら。阿修羅とはまた違った新たな胡麻ラーメンが出来そうな予感。

 そして、千葉の人気ラーメン店10軒が千葉をテーマに創作ラーメンを発表する「十軒十麺」シリーズの新作を今回こちらにお願いした。夏ど真ん中7月のメニューということで、倉井さんが考えたのがゆきちスタイルの冷やし麺。冷やし中華のフォーマットをなぞりながらも、ゆきちらしいオリジナリティ溢れる一杯に仕上がった。

 ベースとなっているのはオレンジ色のベジスープ。千葉県産のニンジンをたっぷり使ったペーストには水出し昆布と鶏、魚介のスープが合わせられたものを、氷で冷たく締めた麺に絡めた和え麺スタイル。具のニンジン、キュウリ、プチトマトなどの野菜も千葉県産。冷やし中華にありがちな酸味は押さえられているが、レッドオニオンの自家製ピクルスが爽やかな酸味をプラスしている。

 ビジュアルなどはまんま冷やし中華なのだが、食べてみると想像している冷やし中華とは異なる一杯。丼もしっかりと冷えていて麺も氷で締めていて、身体の火照りをちゃんと冷ましてくれる作りになっているのが嬉しい。7月4日から30日までの期間限定メニューなのでお早めにどうぞ。(Ricky)

2013.6.28

Check

 相当なパフォーマンスで僕の中で久々に定点観測店入りした「麺処ゆきち」。前回お邪魔した時に鶏白湯ラーメンも創作中というお話だったが、それが完成したとのことで早速また足を運んでみた。あろうことか千葉拉麺通信にアップした翌日より客数が相当増えたそうで、週末の夜の部などはスープ切れになることもあると倉井さん。半分お世辞もあるとは思うが、このサイトのみならず多くのラーメン好きの方も注目しているお店なので、それはある意味必然ではないかとも思う。この日も夜の時間帯にお邪魔したのだが、満席にはならずとも客足は途切れず。落ち着いて考えたらこの立地でオープンして間もない店としては素晴らしいと思う。

 今回の「鶏白湯」のメニュー名は「塩らーめんホワイト」(650円)。こちらでは清湯の塩ラーメンがあるのでホワイト。普通ならば鶏白湯などの表記をすると思うのだが、ラーメン好きではない一般のお客さんをターゲットに考えた時、まだまだ鶏白湯という言葉は浸透していないと思う。だからと言ってホワイトという名前が訴求力があるかと言われれば別の話だけれど、少なくとも白いスープなのだろうというのは十分に伝わるネーミングだと思う。そしてホワイトという横文字からもどことなく洋風のイメージを想起させ、これも結果ラーメンに合致しているのだから秀逸なネーミングではないかと思う。

 ベースのスープはそんなわけで鶏白湯。粘度はさほどなくてさらっとした口当たりながらも深い旨味がある。そこに魚介の味わいがいいバランスで配されている。隠し味にチーズが使われているのだが、これがさらに旨味とコクをプラスして、鶏と魚介をうまく調和させている。またブラックペッパーも効果的に使われていて、甘みに振られがちなスープをキリッとさせている。この設計だけ見るとカルボナーラ的な味わいを想像されるかも知れないが、魚介が入っているのでしっかりラーメンだ。洋風の香りはするけれどちゃんとラーメンになっているのだ。このあたりのバランス感覚は本当に素晴らしいと思う。全体的に塩度が高いのはこれまでのメニュー同様で、一般客に分かりやすくまとめているのだろうと思う。

 具材は鶏チャーシューに、水菜、パプリカ。鶏チャーシューは味付けも強くなくスープに寄り添うような味わいで、食感もしっとりとしていて邪魔にならない。水菜とパプリカは色合い以外の効果は無いが、赤と黄色、緑が配されているビジュアルは白いスープにピッタリだ。中細ストレート麺も風味良くスープとの相性もいい。今回もあらやだ見事にスープまで完飲完食。うん、美味しかった。

 今回も見事に隙の無いパッケージ。奇をてらうことなくしみじみと美味しい。ちなみに一日5食限定なので、週末などは昼の部で売切れてしまうこともあるとのことなのでご注意を。ちなみに今度は「つけ麺」を考えているとのこと。着実に少しずつメニューを揃えているのも良いな。またこの店に来ることになりそうだ。(Ricky)

2013.4.9


 北習志野と高根木戸の中間あたりに3月15日オープンしたばかりの新店である。店は居酒屋か何かの居抜きだろうか、ラーメン店らしくないファサードでテント屋根の部分が看板になっていて、夜に行くとちょっと暗い雰囲気。大通りからも一本入っていかないと分からない場所にある。店内は外観から想像するよりも遥かに清潔感があって新しい感じ。寡黙なご主人が一人で厨房に立っている。夜7時過ぎにお邪魔して先客ゼロ。

 メニューに目をやると実にシンプル。「醤油A」「醤油B」「塩」(各650円)の3種類で、あとは味玉トッピングにご飯もの。店の清楚な雰囲気とシンプルなメニュー構成に期待感も高まる。当然醤油AとBの違いが気になるところだが、メニューには「醤油A:醤油らーめんに野菜の旨味をちょい足し。意外性はないですが、他では味わえないらーめんです。」「醤油B:魚介の風味を足したスタンダードな醤油らーめんです。」とある。これは当然Aを頼むのがラーメン好きというものだろう。念のためご主人にどちらがお勧めか確認したところ「醤油でしたらAを」とのアドバイス。ふむふむ。では頂きましょう。

 麺は大きめのテボを使ってていねいに茹でていく。新店とは思えない手慣れたオペレーションで出来上がったラーメンは実にフォトジェニック。シンプルで美しく油の輝きもそそられる。そしてスープを一口、うひゃあこれは美味い美味い。鶏と香味野菜で作られたスープは、キッチリとカエシも立っていてそれでいて出汁感もしっかり出している。化学調味料はもちろん不使用。そしてその旨味の下から感じられる程よい野菜の旨味。何の野菜を使っているか食べれば一発で分かるけれど、ここでは敢えて明かさないので是非先入観なく食べてそのバランスの良さを感じて欲しい。麺はカネジン食品の中細麺で、スープと馴染んでいてとても良い。チャーシューもしっとり柔らかでメンマの食感も良く、具材に関しては過不足なく存在感を持ちながらも脇役に徹している。

 あまり店内連食をしない僕だけれど、このクオリティの高さとご主人のキャリアを聞いて「塩」を連食。こちらはベースのスープは同じだが、3種類の天然塩とほんのり魚介が香る味わい。この塩度も高過ぎずに旨味を引き立てるバランスでとても良いのだ。もしかしたらちょっと塩気が足りない、という方もいるかも知れないが、個人的にはこのバランスがベストだと思う。若干オイリーな印象なのだが、レモンの爽やかな酸味も加わってさっぱりとした味わいになっている。麺は醤油よりも少し細めでこちらもスープをしっかりと拾い上げてくる。いやはやお見事。

 というわけでまさかの店内3連食へ突入。ご主人曰く最初に出来た醤油ラーメンがこの「醤油B」なのだそう。こちらは質実剛健というかややこしいことしないで真っ直ぐに作った一杯でこれまた美味い。醤油Aとの違いは野菜を加えていないことと、節や煮干しなどをプラスしているところ。しかしカエシが強めで節の風味も立って甘みもあり、言うならば日本蕎麦のようなアプローチだ。いやいや参った。これはどのメニューも必食だなぁ。

 ご主人の倉井さんは地元北習志野で生まれ育った。気になる修業先は名店「アイバンラーメン」。他にも「麺処くるり」や「麺処三四郎」などラーメン好きなら誰もが知る店で経験を積んでいる。確かに醤油ラーメンのアプローチは三四郎に非常に似た雰囲気を感じるし、くるりにも居たのなら味噌も期待が高まるじゃあないですか。次は味噌なのかなぁなんて振ってみたら「今、鶏白湯を作ってます」とのこと。うひゃひゃ、こりゃちょっとまた来なきゃいけないじゃないですか。取り敢えず千葉ラーメンQ1の新人王はココで決まりだな。(Ricky)

2013.3.29