手打中華とら食堂松戸分店



外観(11.9.22)

手打中華そば(11.9.22)
焼豚麺(11.9.22)

ワンタンメン(11.9.22)

所在地 松戸市紙敷1-8-6
電話 047-311-2355
営業時間 11:00〜14:30,17:00〜21:00※スープ切れで終了
定休日 火曜(祝の場合は翌水)
アクセス 北総線 「松飛台」駅下車。ロータリー目の前。駐車場あり。

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 福島白河の老舗人気店にして白河ラーメンの祖ともいえる「とら食堂」の初となる分店が、22日松飛台駅前にオープンした。以前よりとら食堂竹井氏よりお話は聞いていたものの、正直半信半疑というか本当に松戸に分店とはいえ、とら食堂が出来るのだろうかと思っていた。これまで支店はおろか「とら食堂」の名前すら弟子に使わせて来なかった竹井氏が、門外不出の名前を許したのは店主小林氏の真摯なまでのラーメンに向かう姿勢だろう。長年本店で経験を積んでの独立。とら初の分店となるこの店の一杯は果たしてとらの味なのか。興味はその一点に絞られる。

 場所は北総線「松飛台」駅前。以前は空き地だったところに立派なお店が出来ている。店舗の裏手には駐車場も7台分完備されている。本店を彷彿とさせる天井の高さを持つ店内は、カウンター9席にテーブルが3卓、小上がりには6名用のテーブルが2卓と、合計すれば30席以上のキャパシティ。客席に面して麺打ち場があり、タイミングが良ければ麺を打つ光景が見える。この日はオープン初日ということもあり、師匠の竹井氏自らが麺打ちをされていた。

 メニューはシンプル。「手打中華そば」(650円)のみの構成であとはすべてトッピングのバリエーションになる。メニュー名を列挙すれば「ワンタン麺」(800円)「焼豚麺」(850円)「焼豚ワンタン麺」(1,000円)。自家製半熟煮卵が100円で大盛は150円となる。この日は同行者もいたので「手打中華そば」「ワンタン麺」「焼豚麺」をシェア。オープン初日ということもあって、若干ホール内のオペレーションに乱れが生じてはいたが、厨房の動きはさすがというか、続々とやってくる客にもまったく動じることなく淡々とラーメンを作っているのが印象的だった。本店のピークタイムを経験してきているのだろうから、このくらいのオーダーをさばくのは問題ないのだろう。

 程なくして出て来たラーメン。美味しいラーメンは見た瞬間に分かるものだが、このラーメンはまさにそういう一杯。くっきりと透明なスープに浮かぶ油の輝きが、このスープの美味しさを見事に物語っている。全国の銘柄地鶏のガラを5種類使って、さらに豚骨や丸鶏を加えたスープは、鶏の旨味がほとばしる味わい。表面に浮かぶ綺麗な鶏油からは鶏の甘味と香りがスープに加えられている。そして化学調味料に頼らず醤油感を残したタレの香りと味わい。とら食堂のラーメンをよく「昔ながらの中華そば」と形容することがあるが、これは昔ながらというよりも、最先端の鶏清湯淡麗系の醤油ラーメンと言うべき味わいだ。

 そしてやはり麺については語らぬわけにはいかないだろう。機械を一切使わずに水回しからすべて人力のみで作られる、まさに正真正銘の手打ち麺。水回し後には青竹を使って生地を延ばし、さらに足踏みで複合させていくことでグルテンが強く生成されていく。手もみで縮れた麺はピロピロとした食感でしっかりとコシもあり、加水も十分なのでしっかり茹でられているのにへたれることがなく茹で伸びも遅い。ちなみにボリュームは170gあるとのこと。この出来映えは本店と変わらぬ麺といいたいところだが、初日に行ったのでこの麺は竹井氏が自ら打ったものなので、そりゃ本店と変わらない(苦笑)。なので、麺についてはまた後日来て食べてみたいと思った。

 具材については必要不可欠なものだけがシンプルに配されているが、やはりロース肉を使ったチャーシューの美味さは格別だ。炭火で燻製したチャーシューのスモーキーな香りがスープにほんのりと燻製臭をつけて、スープが味わい深くなっている。チャーシューメンだと部位の異なるものも入る。また餡がたっぷり詰まったワンタンも絶品だ。

 本店そのものを暫く食べていないので単純な比較は出来ないが、本店と変わらぬ味を出せているように感じた。と同時に、本店を知らない人でもハイレベルな清湯系醤油ラーメンに満足出来るのではないだろうか。千葉にまた1軒名店が誕生した。(Ricky) Check

2011.9.22