中華蕎麦とみ田


中華蕎麦とみ田
外観(11.1.18)
中華蕎麦とみ田 特製つけそば
中華蕎麦とみ田 つけそば
特製つけそば(16.2.12)
つけそば(11.1.18)
中華蕎麦とみ田 特製中華そば
大黒屋本舗 中華そば
特製中華そば(06.7.28)
大黒屋本舗 中華そば(04.8.17)
大黒屋本舗 もりそば
大黒屋本舗 もりそば(04.8.17)
中華蕎麦とみ田
外観(06.6.5)

所在地 松戸市松戸1339
電話 047-368-8860
営業時間 11:00〜15:00頃
※麺、スープ切れで終了
定休日
アクセス JR常磐線「松戸」駅東口下車。駅前タクシープールロータリー右脇、吉野家横小道に入る。突き当たりを左折しすぐ十字路を右折(戸定公園通り)。道沿い左側。



 レポにはあまり挙げていないが、年に一度から二度は足を運んでいるとみ田。昨年より行列対策としてファストパス的なシステムを導入したのはご存知の通り。いつものように券売機で食券を買うと、スタッフの方から凡その集合時間を継げられるので、その時間に戻ってくればいい方式。さらには一人で5枚までチケットを買うことが出来るので、例えば週末など家族連れ客にとってはお父さんが朝チケットを買いにくれば家族は待たずに食べられるわけだ。ちなみにこの日は平日(金曜)で、朝の8時過ぎの段階で11:45頃のチケットになっていた。

 滅多に特製とか全部乗せ的なものは頼まないのだが、この日頂いたのは「特製つけそば並」(1,100円)。こちらはバラロールチャーシュー2枚と真空低温調理の柔らかなローストチャーシュー1枚分と、通常のつけそばの倍の量のチャーシューが乗る。低温調理が苦手な人はロールチャーシューに変えることも出来るが、食べ較べをする意味でも低温調理チャーシューを選びたいところ。他には半熟味玉、海苔4枚。これだけ具が増えて価格的には250円アップなのだから十分お得に感じるだろう。ちなみにバラチャーシュー3枚に低温調理チャーシュー2枚の「つけチャーシュー」だと特製の50円アップ(ノーマルの300円アップ)になる。

 ゲンコツで骨の旨味を抽出し、モミジで粘度を高めたつけダレは、寸胴に目一杯素材を詰め込んで一日以上炊き上げたもの。骨等が崩れてきたらさらにそこに追加していくことで、驚く程の量が入って来る。そして二種類のチャーシューも、バラロールは厚めにどっしりとした存在感を持たせて、真空低温チャーシューは食感を考えてやや薄めに。もちろん注文を受けてから一枚ずつ手切りする。今では工場も作ってスープも麺も大量生産出来る環境にあるが、本店のものに関しては開店当初と同じくすべてを店で仕込む。麺も朝の7時から店内の古い小さな製麺機で作ったものを使う。そしてそれをていねいにならして綺麗に丼に置く。見た目が美しい方が美味しく感じるからだ。

 富田氏曰く「とにかく美味しいものを気持ちよく食べて貰いたいので、手間ひまをかけて原価などは正直気にしない」とのことだが、それは他の店で利益がしっかりと出ているからこそ出来ることなのだという。原価を考えずにひたすら美味しいものを追求出来るという、作り手としては夢のような環境を富田氏は自らの手で構築したのだ。そして6店舗を手掛ける今もなお、自ら毎日厨房に立ち続ける。現場を離れて経営に専念するのも経営者としては正しいスタイルだと思うが、富田氏のいつまでもラーメン屋のオヤジのスタイルを崩さない姿勢の方が、個人的には共感が持てて好きである。(Ricky)

2016.2.12


Check

 あれよあれよという間に千葉はもちろんのこと全国屈指の行列店へと上り詰めたとみ田。ストイックに厨房でラーメン作りに向き合う姿勢がそうした、と言えば簡単なことなのだが、今までたくさんのラーメン店主を見て来て、富田氏ほど実直に日々の営業に向き合っている人を知らない。いや、老舗などではそれが当たり前のことだったりするのだが、彼ほどの若さでまだ5年程の店でこのようなスタイルを貫いているのは凄いことだなと思う。

 大つけ麺博などへの出店もあって、つけ麺の店として認知されているが、本人曰くあくまでも意識の中心にあるのは「中華そば」なのだという。とはいえ、精神的ルーツとなる東池袋大勝軒は言わずと知れたつけ麺元祖、山岸さんの店であるし、もちろん「つけそば」も同じ様な思いで作っているとのこと。ただそのつけ麺「つけそば」は大勝軒は微塵も感じさせない、独自の方向性を進んでいる。

 チャーシューや葱がまったく沈まないほど濃度粘度の高いつけダレは、甘・辛・酸のうち甘味を強調し、あとは素材の旨味で構築されたもの。自家製麺はしっかりと茹でて、ていねいにならして配される。基本的につけ麺という食べ物はあまり積極的には食べようとは思わないのだが、この店に来るとやはりまずはつけ麺、となってしまう。この日もしっかりと大満足。(Ricky)

2011.1.18


 17時半到着で『最後の客』となりました。相変わらず凄い人気です、少し前までは17時15分に行ったのに2度も振られてたw我々の後ろに麺切れ三角コーンが置かれた後も、来ては帰され来ては帰されと振られた客は数知れず。寒い中来たのに可哀想、振られたときの自分を思い出します。

 相変わらず濃度と粘度が凄かったです、大量魚粉も健在。味も変わらないなぁ、今日は沸かしが長かったのか、塩分がやや強めに感じたけど前回も麺切れ直前はそうだったかな。タレとの合わせもあるかも知れないが、一日も終わりくらいになると、煮詰まってくるって理由もある程度あるんだろうか。

 でもやっぱり、昼につけ麺食ってても何してても美味かったです。無条件。スープ割りで大量のチャーシュー細切りとネギを追加投入してくれるのは、元々のつけダレに分厚いチャーシューが2枚入っていたことを考えると、凄いサービス。

 一時は凄いことになってた行列も、ほんの少しは緩和されてきたかも知れません。平日昼間の14時半以降なら、恐らく1時間待たないで中に入れそうです。自由な時間をお持ちの方は、夕方ギリギリラインの戦いに挑まず、16時〜17時の間とかを狙って行くことをお奨めします。(ヨースケベ)

2008.2.1


 佐貫大勝軒グループで数々の店を立ち上げてきた富田氏が満を持しての独立。これまでの大黒屋本舗の店舗をそのまま買い取る形で「中華蕎麦とみ田」という屋号でオープンを果たした。

 これまでの二毛作営業から和風豚骨魚介の専門店にシフト。ラーメンとつけ麺の二枚看板で勝負することになった。そのルーツは多分に佐貫大勝軒であり、東池袋大勝軒であるわけで、正統派のラーメンやつけ麺が期待出来そう。ストイックに味と向き合う富田氏のこと。さらには大黒屋時代からのファンもそのまま引き継ぐ形になるのだから、間違い無く成功するであろう。

 そして何よりもこの場所は、名店「奥村屋」があった場所。この店に入ると今でも奥村さんの姿を思い出す。奇しくもオープン日が奥村さんのお通夜が執り行われた日。何となく運命を感じずにはいられない。奥村さんと富田さんは何も関係がないけれど、名店という名もこの地と共に受け継いで、奥村さんの魂をも継いでいって欲しいと切に願う。(Ricky)

2006.6.5


 佐貫大勝軒系のいわゆる「高橋こうじグループ」が続々千葉に開店している。昨年2月、柏に「麺屋こうじ」をオープンしたのが始まり。今年の春には同じく柏に「匠神角ふじ」「柏大勝軒岡」を相次いで出店。そして今月「麺屋こうじ」が成田へ移転したのを受けてこうじ跡地に「田代笑店」がオープン。さらに今回この「大黒屋本舗」が「麺屋こうじ」と同日オープン。いやはや、ものすごいペースである。

 この店のコンセプトは、昼と夜でまったく違うラーメンを出すこと。麺、スープから全て違う。別の店の味と思ってもいいだろう。昼は「中華そば」「もりそば」(680円)といったいわゆる佐貫大勝軒系のメニューを揃えている。麺も佐貫大勝軒などと同じ麺を使っているとのことだった。しかし味そのものは、今までの佐貫系とは異なった全く違う味わいになっている。「中華そば」はゲンコツ、豚足、鶏ガラなどを前日から半日以上かけてじっくりと仕込んだスープに、煮干しやカツオ節、サバ節などの魚介系素材を投入していく。その味わいは節系がガツンと出ていて、さらりとした味わいながらもベーススープの濃度も高いので物足りなさを感じさせない。カエシが高めのチューニングにはなっているが、それをカバーするだけのダシのうま味がある。ちなみに麺は並で200gあるので結構なボリュームだ。

 「もりそば」も基本的な味の方向性は同じで、甘さと酸味が突出した従来の佐貫系の味とは違って、こちらも硬派な印象。ちなみに麺の量は250gで、特盛になると550gになる。この店を任されている富田氏が大の魚好きで、とにかく魚をガツンと出したいと思っているのだとか。そうするとそれに負けないだけの動物系素材も必要となり、今回のようなスープが出来上がったのだという。とはいえまだまだ改良していきたいとのこと。昼の部では「中華そば」のオリジナリティに可能性を感じた。

 そして夜の部。こちらのメニューは「大黒麺」(680円)「塩麺」(730円)「大黒醤麺」(800円)「大黒つけ麺(表)(裏)」(680円)があり、店名を冠したメニューが並んでいるが、基本的な味の方向性は「角ふじ」と同じと思っていい。麺も角ふじで使用しているのと同じく、ゴワッとした食感の独特な麺。その中でも印象に残るメニューは「大黒醤麺」。こちらは海老を強調した味わいになっていて、焦がしたような海老の味と香りが全体に広がっている。適度な辛味も加えられていて、かなりクセのある一杯。冷静に考えれば角ふじのラーメン自体が食べ手を選ぶ味なだけに、そのバリエーションとしてのこの「大黒醤麺」はかなり冒険している一杯である。夜の部では新鮮さも手伝ってこのメニューが一番気に入った。

 千葉を代表する屈指の実力店だった「奥村屋」の後だけに、プレッシャーも相当なものかと思うが、頑張っていただきたいと思う。(Ricky)

2004.8.17