らーめんキズナ


らーめんキズナ


外観(13.5.30)
らーめん(13.5.30)

所在地 船橋市市場4-11-5
電話
営業時間 11:00〜15:00,18:00〜21:00
定休日 水曜
アクセス JR総武線「東船橋」駅下車。ロータリーを直進し「東船橋駅入口」(市場通り)交差点を左折。2つめの十字路を左折、道沿い左側。駐車場あり。

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 船橋警察署近くの住宅街に5月19日に出来た新店。以前は中華料理「石の家」だった場所で、その後に「らぁ麺丸福」が入っていたが一年経たずして閉店。結局行けずしまいでいたままにこちらの「キズナ」がオープンした。駅から若干遠い立地ながらも店の前には3台分の駐車場もある。こちらは大神宮下にあった「らーめん一丁」(現「橙@京成大久保」)にいた田邉さんが独立したお店。あの頃高校生みたいに若かった彼は、今も変わらぬ若々しさだけど、もう30代なのだとか。5席のカウンターと小さな座敷席を一人で切り盛り。

 メニューは実にシンプルで「らーめん」(650円)のみ。一丁には醤油の他に味噌もあったけれど、まずは醤油一本でスタートするとのこと。あとは「チャーシュー」(300円)「メンマ」(150円)「もやし」「のり」「たまご」(各100円)などのトッピングのみ。もちろん恵比寿「香月」の流れを汲んだ正統派の背脂チャッチャ系ラーメンを提供している。

 ラーメンの食べ歩きを始めた頃にとにかくはまったのが一丁のラーメンだった僕としては、出て来たラーメンは丼の形状こそ違えど、紛うことなき一丁のラーメンを踏襲したビジュアルに思わず涙した。キメの細かい綺麗な背脂がびっしりと浮いたスープに、埋もれるかのようにバラロールチャーシューとメンマ、刻みネギが配されている。スープの色味が若干濃い目に感じるが、それ以外はほぼ同じビジュアルと言って良いだろう。

 ベースのスープは豚骨に香味野菜。出汁は一丁よりも濃い目に出ているように感じる。そしてカエシが若干強めでほんのりと生姜も香る。化学調味料は控えめで優しい丸さがある。一丁のスープの輪郭をより際立たせて、全体を背脂の甘さで柔らかく丸くまとめたという印象だ。塩度がちょっと強いかなとも思うけれど、このスープはぐいぐいと飲ませてしまう吸引力がある。

 白い麺肌が印象的な細ストレート麺はこちらでも健在。一丁では藤代製麺の特注麺を使っていたが、今回こちらでは菅野製麺の特注麺を使用。一丁の麺も悪く無かったけれど、麺の食感や風味がよりブラッシュアップされている感じがする。スープを邪魔することなく、麺としての主張もしっかりと感じさせるもの。スープとのバランスがとても良い組み合わせになっていると思う。

 素材であったり調味料であったり、一丁とは異なるものを使っていることもあり、一丁の味を踏襲しているかと聞かれれば否だけれども、間違い無く同じ方向性を向いている一杯。一丁の真骨頂はブレの無い繊細で丁寧な味作り。それをしっかりと受け継いでいるラーメンであると思う。それはこのラーメンのビジュアルと、田邉さんの寡黙な厨房での立ち振る舞いからも感じられるだろう。

 当分のあいだは醤油一本で行くようだが、一丁は味噌も美味しかったのでいずれは味噌にも期待したいところ。店の周辺は住宅が多いので、一丁のように深夜まで営業出来ないのが残念なところだが、今のところ通し営業でやられているので使いやすい店ではないかと思う。今後も定点観測したいお店の登場だ。(Ricky)

2013.5.30

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