拉麺店情報

味処むさし野


味処むさし野

ジャンル
醤油

基本メニュー
中華そば(650円)

場所
松戸市松戸新田133-4

電話
非公表

営業時間
18:00〜23:30頃(スープ・麺切れで終了)

定休日

アクセス
新京成線「松戸新田駅」下車。県道281号(松戸鎌ヶ谷線)を松戸(国道6号)方面へ。県道沿い右側。


 季節感溢れるつけそばを次々と出す「むさし野」。初夏にふさわしい一杯がまた出来上がったとのことで、早速初日に顔を出してみた。

 その「地どりたたきそば」(850円)は、むさし野初のWスープに挑戦した一品。通常のスープに魚系のスープを新たに取って、バランスを何度も調整した結果生まれたつけダレは、微かにとろみも加わっている。またタレにはジュンサイも浮いている。麺は太平打ち麺で、その旨さは相変わらず。

 今回やはり秀逸なのは地鶏のたたき。今回の地鶏は原種が赤鶏で、産地は九州。日向鶏と高千穂鶏の掛け合わせだとか。この肉の入手にかなり廣野さんは苦労されたそう。しかし赤鶏はなんと言ってもその肉の旨味がたまらない。その上脂肪分は普通の鶏よりも低いのでヘルシーな肉でもある。表面をうっすら炙った鶏肉は、その赤みをそのまま残していて、上品な味わい。そして薬味には黄身おろし。獣肉の血生臭さを消す働きもある薬味で、和食はもちろんステーキなどにも合わせられるが、この薬味はつけダレに溶かすのではなく、鶏肉と一緒にそのまま食べる。

 地鶏の肉もいつまで入手出来るか分からないようで、1日の食数も20〜30杯が限度だとか。気になった方は早めに行かれるといいだろう。

 夏らしく水を飲むぐい呑みも色のついた和ガラスのものに変わっていた。また中華そばなどの丼も新調され、廣野さんの故郷、会津の窯元への特注品の丼に。会津本郷と言えば、東北でも最も古い歴史を持つ陶器の町。そこで作られた丼の底には、会津の名産「見知らず柿」が描かれており、ぜひその器も楽しんで貰いたい。★★★★★(Ricky)

2002.6.6


 CW増刊の企画「限定春の陣 桜ラーメン」の企画を思いついた時、最初にお願いしようと思ったのがここ「むさし野」であった。桜=和のイメージがあったことは否定しないが、何よりも毎回の創作限定メニューが秀逸なこのお店、必ずやすごいメニューを作って下さるに違いないと思ったからである。その期待は正しかった。実に繊細で大胆なつけ麺が出来上がった。

 ご主人の廣野さんはギリギリまで「器」にこだわった。この竹を割った器は今回のための特注品で、宮大工の棟梁さんにお願いして作って貰ったのだとか。この器は単なる季節感の演出に止まらず、この早春の竹の香りが麺に移るという調味料の役割も果たしているのである。つけ汁には桜エビの油を浮かせて、自然薯のとろみと和ダシをうまく調和させている。この汁に幅広の手打ちの平麺が実によく絡む。そしてこの麺の上に刻まれた桜の葉の塩漬けも、知り合いの和菓子屋さんに協力してもらって提供を受けたものとか。時折口の中にこの葉が入り、ほのかな春の味を感じさせる。死角のない文句のつけようのない秀作と言える。

 「最近なんでも季節感がなくなったでしょ?せめて食べ物で春を感じて貰えるように、と思っていつもメニューを考えているんですよ」と廣野さん。この店でしか出せない、この店でしか味わえない至高の一杯がここにある。★★★★★(Ricky)

2002.4.10


 最近よくこの店へ来る機会が多い。そんな中先日は「季節のごはん」を堪能した。いつもたいてい深夜に訪れるので終わってしまっている事が多かった。もう終わりになるという「木の子味噌つけそば」と共にいただいた。

 ご飯の上にはとろろ芋が乗っていて、その上にはあまりにも美味しいからついついご飯を隣の家から借りてしまうという(笑)ままかりが乗る。とろろ自体の味付けは実におとなしいのだが、ままかりの酸味が程良く絡んで味付けが丁度良くなる塩梅。温かいお茶が欲しくなるご飯である。

 帰り際にご主人が次のメニューで考えているという麺を見せて頂いた。弾力のある力強い麺。麺だけを食べても美味しい麺は、麺に力がある証拠である。この麺を使ったメニューが登場するのが待ち遠しい。★★★★(Ricky)

2001.11.17


 CWのGEN氏と打ち合わせを終えて、飯喰いましょうということになって、「木の子味噌つけそば」を食べようか?という話になりここへやって来た。しかし落ち着いて考えたら、まだ食べてないメニューがあったなぁ、というわけで私は未食の「ごま辛そば」(850円)を注文することにした。

 麺は手打ちの平打ち麺、相変わらず食感が良く旨い。具はチャーシュー、海苔、なると、メンマなど。このチャーシューは肉の旨味を十分に感じられ旨い。特筆すべきはスープで、実に「上品な」辛さである。辛いか辛くないかと言われれば辛いのだが、口に残らない爽快な辛さである。アクセントとして辛さを用いたと言った方がいいだろう。普通辛いラーメンだと元のスープの旨味を殺してしまいがちだが、この絶妙なバランス感覚でしっかり旨味も感じさせている。個人的にはこのラーメンが一押しという感じだ。食べる前は辛〜い担担麺を想像していたのだが、さすが「むさし野」といったアプローチのラーメンであった。★★★★(Ricky)

2001.10.29


 久々にむさし野へやってきた。というのも今週より新しいつけそばがメニューに加わっていたからである。「木の子味噌つけそば」(800円)とは実に秋らしく、期待させるメニューである。

 麺には舞茸をはじめ火を通されたいくつかの茸が和えられている。またその合間には松茸さんの姿もお見受けする。そしてその上に岩海苔が乗せられていて、和の風情十分のビジュアルである。この店の雰囲気に実にマッチした一品と言えるだろう。カップ麺のCMではないが、まずはつけ汁をつけずに麺と茸だけで食べてみる。これがまた茸本来の甘さや美味さをほのかに感じて、その相乗効果で麺の旨味も引き出してなかなか美味しい。つけ汁は味噌で、それほど濃くはなくそのままでも飲めそうな濃度である。汁の中には小さく刻まれたチャーシュー。そして刻みネギが浮かんでいる。

 つるつるしこしこの自家製幅広手揉み麺は、このつけ汁に実によく絡んでいる。程良い粘度を持った汁なので、濃度はそのまま飲めるかどうかというあたりが丁度いいと実感する。その汁が絡んだ麺の間に茸やチャーシューが絡まって来て、口の中は至福の時である。申し訳ないくらいの早さで一気に完食。

 スープ割りを薦められ試してみたが、塩分濃度はそんなに下がることもなく、上品な茸の味噌汁を頂いている印象。スープ割りの段階で、新たに薬味として刻みネギが加えられていた小技を私は見逃さなかった。これまでつけ汁の中を泳ぎ続けて、味が染み込んでいたぐずぐずのネギとは違った、新しい真っ白い苦みのあるネギが浮いていたのである。これにより薬味としてのアクセントがまた加わって大変満足。こういう心遣いの出来る店はそうそうない。★★★★(Ricky)

2001.9.22


 本日開店の新店である。胡録台で屋台を営まれていた方が店舗を持つ、果たしてどのようなお店でどんなラーメンが出てくるのか、期待を胸に一路松戸新田へ車を走らせた。

 場所は国道6号から稔台方面へ抜ける、土佐っ子らーめんや貴生、とんとん丸などがひしめく、いわゆる「ラーメン街道」。その一番国道寄りにそのお店はあった。屋台が出ていたところの近くということで、場所はすぐに分かったが一見ラーメン屋さんには見えない外観なので、知らない人は見逃すかもしれない。道沿いにパトランプのついたお洒落な看板があるのが目印だろうか。しかしちょっとした小料理屋のような、お洒落な店構えが期待させる。そして紺色の暖簾に「味処むさし野」の染め抜きの文字。引き戸を引いて店内へ。

 店内は逆L字カウンターが7席。店の中右手には小上がり席が8席分。カウンターの奥に厨房が陣取っている。店の床は飛び石などが敷かれていて、白木のカウンターに檜の椅子が実に清潔感溢れてセンスのよさが伺える。BGMはSarah Vaughanのボーカルが心地よく流れている。

 席に着くとご主人が小さな白磁の器を出して下さった。これで水を飲むのである、お洒落じゃないですか。いくつかあるメニューの中、とりあえず「中華そば」「塩そば」を注文してみることに。「づけ玉子」というトッピングもあったので、もちろん注文する(笑)

 「中華そば」はシンプルな醤油ラーメンで、澄んだ醤油スープでほんのりと優しい甘みが漂う一品、一方の「塩そば」は魚介系の味わいがほのかに感じられるスープで表面には白ゴマが浮いている。具はとろっとした肉厚のチャーシュー・なると・自家製メンマ・海苔・ホウレンソウ・刻みネギ。メンマ嫌いの私だが、このメンマはとても美味しく臭みがなくてよかった。またトッピングのづけ玉子は黄身がちょっと固まった感じで、コクのある美味しい玉子であった。玉子フェチにはたまらない一品。麺は自家製幅広の手揉み麺で、つるつるしこしことした食感が快感。若干コシの弱さと柔さを感じたが、それを忘れさせる旨さがある。

 この麺を食べているうちに、これはつけそばにしたら旨いだろうなぁ…と思い、食後に迷わず「つけそば」を注文。程なくして出てきたつけそばを食べてやはり大正解!中華そばでも十分旨かった麺だが、締めることで余計に旨味と食感が感じられてより麺の旨さが引き立つ一品。つけだれはちょっと酸味の効いたタイプでダシの味わいがしっかりと主張されていて、スープ割りも楽しめて大満足であった。また東葛エリアにご機嫌な店の出現。湾岸エリアに住む自分を呪う。★★★★(Ricky)

2001.2.26