マルブ?


マルブ?

ジャンル

基本メニュー
ブレス鶏の塩ラーメン(仮)(800円)

場所
浦安市猫実3-28-28-101

電話
047-382-8853(音声自動応答)

営業時間
不定

営業日
不定(月1回営業)

アクセス
地下鉄東西線「浦安」駅下車。ロータリーを出たら左折し、やなぎ通りへ。通り沿い右側。結局マルバのことね。


 先日発売された雑誌「東京1週間」。その対談の中で「今年から月に一度、特別なラーメンを出したい」と宣言していたマルバの小松氏。いったいその日はいつなのか注目されていたが、この日の留守番電話サービスを聞くと「今日はブレス鶏を使ったラーメンを提供します。申し訳ありませんが当店に10回以上来られた方に限りお出し致します」とのメッセージ。10回?…指折り数えて(笑)いざ浦安へ。

 店の入口には墨で一面に張り紙がされている(写真上)。「お客様へ 本日は本当は休みですが特別にフランス産地どりの塩ラーメンを御用意しました。又化学調味料は一切使用していません。しかし誠に申し訳御座居ませんが、当店に10回以上来店された方のみとさせていただきます。又本日私はゆっくり静かに作ります。本日はとんこつではありません。替玉もありません」中は一切伺い知る事は出来ない。恐る恐る店内へ。

 店内にはいつもの威勢の良い喋りっぱなしの小松氏はいない。ただ黙々と一つ一つのラーメンを丁寧に作る小松氏。しかしその顔はいつになく楽しそうである。席は絞って10席のみ、厨房も奥様と二人だけである。何故突然決行されたのだろうか?事前には一切知らされず告知もされていなかったのである。「告知しないでのんびりとやってみたかったんですよね」なるほど確かに今の状況では告知でもしたら大勢のお客さんが殺到するであろう。でも何故10回以上のお客さん限定?「昔から来て下さっていたお客さんにお礼の意味も込めて、色々お話しながらゆっくりと楽しんで頂こうと思って」なるほどなるほど。

 本当にゆっくりと一つずつ、丁寧にラーメンを作る小松氏。カウンターには顔なじみのお客さんがにこにこしながら厨房を見つめる。待たせている間お客さんに話しかける奥様。時折その会話に加わりながらラーメンを作る小松氏。普段の店とは全く違った雰囲気が店内に流れていく。そして目の前に出てくるラーメンもいつもとは全く違ったラーメン。

 麺はこの日のために製麺所に特注した麺で、中細の縮れ玉子麺。スープはフランスの地鶏ブレス(TVチャンピオンで使用した食材ですね)を7羽使用し、更にたくさんの野菜や椎茸、煮干しや貝柱にシャコといった海産物なども入った特製滋養スープ(写真中左)。このスープとあわせられる塩ダレは、フランス産の塩に煮干しや鰹節などを加えたもの(写真中右)。スープの表面にはネギ油が浮かべられる。具はワインや柿などで下ごしらえされたバラ肉に、刻んだオクラ、揚げネギに刻みネギ、刻み唐辛子、海苔、そして丁寧に味付けされたポーチ・ド・エッグ。

 「今日はうちはマルブですから」「マルブ?ブって?」「いや、ブレスのブ…」「…(^-^;)」

 透明な澄んだスープは完全無化調で、しつこくなくすっきりとした味わいでかつどっしりとしている。あらゆる食材がぶつからずに調和しているのはさすが。ネギの風味が香ばしく、オクラのとろみも面白い。ポーチ・ド・エッグも面白い選択で、半熟加減がたまらない(とことん玉子好き)。

 食べ終わったお客さんに感想を尋ねる小松氏。それに対して顔なじみだからこそ本音で答えるお客さん。いつもの小松氏の威勢の良い掛け声はないが、その代わりにあるのは客と厨房が一体となった暖かい雰囲気と笑い声。心もお腹も満足して店を出ることが出来た。

 ちなみに来月はまた違ったラーメンを用意するとのこと。告知は一切せず(というよりも直前に決まる様子)、その日の留守番電話で告知するらしいので、日々留守電を聞かなければ…。(Ricky)

2001.2.14