中華そば金ちゃん


中華そば金ちゃん


外観(13.5.24)
中華そば(13.5.24)

所在地 八千代市萱田町592-3
電話 047-481-1157
営業時間 11:00〜14:30,17:30〜21:30(LO)
定休日 火曜
アクセス 東葉高速線「八千代中央」駅下車。国道296号方面へ。八千代市役所先、市役所入口交差点手前左側。駐車場あり。

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 八千代市役所に程近い場所に今年2月にオープンした新店である。こちらは山形県南陽市、赤湯にある人気店の暖簾分け店。この味に惹かれたオーナーが、長野で蕎麦店を営んでいたものの廃業してしまった若き店長を抜擢し、山形へ修業に送り開業したのだとか。聞けば暖簾分け店は山形と福島にしかないようで、関東初進出ということになろうか。以前ここは「さわ田茶家」の親族が経営するラーメン店だったと記憶しているが、そこを居抜きで使っている模様。とは言え厨房の脇には製麺機も置いてあって期待感は高まる。

 厨房に面したL字カウンター8席の他にテーブル、小上がり席と合計24席ほど。テーブルの上には美しい絵と文字が描かれたラミネートのマットが敷かれている。これは地元八千代にある「やちよ・繪手紙の森美術館」の主宰の方の手によるものだとか。店の看板の文字も同じようなタッチだったので、もしかしたら看板も同じ方の手によるものなのかも知れない。厨房には麺上げや盛りつけをしている男性の店長さんとホールキッチンの女性が2名。平日のお昼時を少し外した時間帯で半分くらいの入り。店長さんは常連と思しき方に気さくに声を掛けている。物腰柔らかくいい感じ。

 注文は店に入ってすぐのところにある券売機で。脇には写真入りのメニューなども貼られているので分かりやすい。メニュー構成は「中華そば」(650円)「みそラーメン」(750円)とそのバリエーション。「子供中華そば」(350円)などもあって、実際小さなお子さん連れのお母さんなどもいらっしゃっていた。他には「豚足」「おつまみセット」(各500円)や「冷酒」(650円)、さらに「本日のスイーツ」(250円)などもあって、色々な使い方が出来そうだ。赤湯ということで辛味噌タイプの味噌ラーメンも気になるところだが、やはりここは基本の「中華そば」を頂くことに。

 釜で平ざるを使い丁寧に慎重に茹でている店長さん。真剣な後ろ姿に出て来るラーメンの美味しさを確信する。程なくして出て来たラーメンはその美味しさを予見させるに十分なビジュアル。あり得ないほど透明なスープの上には鶏油がキラキラと浮き、その向こうに手揉みの平打ち麺がしなやかに横たわっている。スープは程よくオイリーな鶏ベースのスープで魚介類などは使っていない味わい。醤油ダレは抑え気味で塩分濃度も若干低め。若干ケミカルな後味は残るものの、こういうスープにはこの後味で良いと思わせるバランス。そして自家製麺は結構柔めの食感ながらも程よい弾力があって、手揉みしてピロピロとした食感になった麺が軽く口の中で暴れる感じが良い。麺量はそこそこあるので180g程だろうか。具はしっかりと味が染みているチャーシュー、メンマ、青ネギ、海苔、ナルト。どれもこの麺とスープをしっかり引き立てる脇役に徹している。

 麺を生かすスープ、その麺とスープを引き立てる具という構図の一杯。今のフォーマットに落とし込むのならスープの動物系の旨味を強めて化調を抜き、鶏油をもっと旨味強いものにするのだろうが、これは山形で愛されて来た形なのだからこのままで良いのだ。当たり前のことだが新店でありながらすでにもう老舗の風格を感じさせる一杯。これは味噌も食べに再訪せねばなるまい。(Ricky)

2013.5.24

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