魚介醤油らーめん和屋


外観(11.4.20)

らーめん並(10.9.17)
スペシャルらーめん(11.7.10)

スペシャルつけめん(11.7.10)
豚しゃぶ乗せ冷し中華(11.8.5)

基本メニュー らーめん並(700円)
所在地 佐倉市上座1185-4
電話  
営業時間 11:30〜15:00,17:00〜20:30
11:30〜20:00(土日祝)
定休日
アクセス 京成線「ユーカリが丘」駅北口下車。国道296号線(成田街道)を臼井方面へ。道沿い右側。駐車場あり。


 和屋が夏季限定で冷し中華をメニューに加えるという。僕が冷し中華嫌いなのを知っている大久保さんが連絡下さるということは、相当自信があるに違いない(笑)。というわけでハードルを上げてユーカリが丘へと向かった。メニュー名は「和屋流冷し中華」(850円)。これにトッピングバリエーションとして豚の冷しゃぶ肉を乗せた「豚冷しゃぶ乗せ冷し中華」(1000円)がある。お願いしたのは豚しゃぶの方で。

 見た目は豚しゃぶとナルトを除けば非常にオーソドックスなビジュアルの「ザ・冷し中華」。しかしよく見ると中央にジュレが乗っている。まずはこのジュレを避けて普通に麺を引き上げて食べてみる。草村商店の麺は水で締められていてしっかりとした食感で美味。氷水で冷たく締めているのが好印象。そしてタレは煮干がしっかり効いた和屋ならではの味わい。ウルメイワシと昆布、シイタケなどで取った和出汁と、カツオやサバなどの節系の旨味が入った醤油ダレを合わせているそう。酸味はほとんどなく、調味料の味よりも旨味で食べさせるバランス。タレの量も多めでレンゲで飲むのもいい感じ。スープの味を変化させるのが柚子で作ったジュレで、さわやかな酸味と香りがいいアクセントになっている。

 具はキュウリ、大根、トマトなどの野菜と、チャーシュー、錦糸卵、そして煮干スープで湯がいた豚冷しゃぶ。具自体に目新しさは感じないが、修業先の海空土でも出されていたことのある豚冷しゃぶ肉のトッピングが実に合っている。ほのかな煮干の香りがする豚しゃぶ肉を麺やタレと一緒に味わう。普通の冷し中華にもこのアイディアは使えそうな気がするな。

 他と同じような冷し中華にはしたくなかったと語る大久保さん。かなり研究熱心で今回も県内のいくつかのお店を食べ歩いて研究したそう。麺も具もタレも器もすべて冷えていること。調味料の味が全面に出ていない味わい。へたれていない美味しい麺。冷し中華嫌いの私でも美味しくいただけた一杯であった。(Ricky) Check

2011.8.5


 オープン以来着実に地元のファンを増やしつつある和屋。しっかりとしたラーメンを出す店が少ないユーカリが丘エリアでの存在意義のみならず、千葉全域で眺めても正統派の永福系和風醤油ラーメンの佳店として、今や県内では欠かせない存在のお店となっている感がある。これまでは柏の大勝、松戸のまるき、船橋の赤坂味一、北習志野の大勝軒、都賀の海空土くらいしか思い浮かばない永福系のラーメンだが、その一翼を担うだけのレベルを出していると思う。オープン以来定点観測をしているが今年に入って俄然スープのレベルが上がり、相当美味しくなっていると感じる。

 その理由はこの店のスープの作り方にある。基本的に永福系のスープは前日のスープを元スープとして素材を継ぎ足して作っていくので、日々旨味が増していくのだが、さすがにオープン直後と10ヶ月程度経ったところでは味に歴然とした差が出て来るのは当然である。しかしそうなってくると、煮干から出て来る油の処理や、全体のバランスの見直しなど、それはそれで厄介なことが多々出て来るのだが、さすがそこは海空土で長年厨房を任されていただけあって非常に上手にまとめあげていると感じる。これまで節系が強く煮干が弱めだったのが、煮干をしっかりと効かせるバランスにシフト。それをしっかり動物系の素材の旨味が下支えしている。

 最近になって「スペシャルらーめん」(950円)「スペシャルつけめん」(1050円)の販売が始まった。これまでトッピングの全部乗せは500円プラスでしかなかったのだが、それよりも一つ一つの具材の量は若干少なめにしつつも、岩海苔や味玉、チャーシュー増量などお得なバランスになっている。基本のラーメンが700円で味玉をつけたら800円になるのであれば、色々乗っての950円はかなりCPも良いと思う。(Ricky)

2011.7.10


 ユーカリが丘の駅近く、国道296号沿いに新たに出来た店。7月にオープンした「えびす丸」の数軒並びにあり、ラーメン不毛地帯と言ったら失礼かも知れないが、これといったお店がなかったこのエリアに新店が立て続けにオープンしたのは喜ばしい限り。

 こちらは都賀の人気店「海空土」で長年厨房を任されていた大久保氏が独立して立ち上げた店。同名のラーメン店があるので間違いがちだが、店主の下の名前から「和屋」とかいて「かずや」と読む。店内はL字カウンターで10席、4名用テーブルが2卓というレイアウト。大久保さんの他、友人やご家族がスタッフとして働いており、全員海空土と同じような青いポロシャツに身を包んでいる。

 メニューはシンプルに2種類。「らーめん」(700円)と「つけめん」(800円)だが、当面の間(10月になるまで)はつけめんはお休みでらーめんのみの提供となる。量は並の他に中と大があり、らーめんの場合は中で800円、大で850円となる。あとは「焼き餃子」(350円)や「ミニチャーシュー丼」(280円)など。

 継ぎ足して作って行く要のスープ寸胴は、カウンターの一番手前に置かれている。海空土では端にあったのでスープをレードルですくいあげる一連の豪快な動作があまり見られなかったが、この配置はまるきや大勝と同様で客席からもよく見えるようになっていて良いと思う。

 出て来たラーメンはビジュアルも味わいも忠実に修行先の味を守っているなと感じさせる一杯。スープはいわゆる永福系の味わいで、カエシやラードは抑えめになっていて、非常に優しい味わい。もちろん化学調味料は不使用だ。若干スープの温度が気になった、というのも決してぬるいわけではないのだが、基本このタイプのスープは超熱々というのが多いのでそれに比べると、という話。煮干しは千葉県産と長崎県産のものを数種類ブレンドしていて、煮干しの問屋さんなどは違うそうだが、基本的には作り方など修行先で学んだままとのこと。この日のスープは煮干しよりも若干節系が強く全体的に軽めに感じられたが、この系統のスープは前日のスープを元タネにして継ぎ足していくものなので、オープン当初は仕方ないところだろう。麺は永福大勝軒草村商店の無添加麺で150gのボリューム。もちっとした食感で茹で加減も申し分なし。具は柔らかなチャーシューにコリコリした食感のメンマ。白ネギ、カイワレ、なると。どれもスープと麺の邪魔をしない脇役に徹している。

 さすが人気店の厨房を任されていたこともあって、新店とは思えない安定感と完成度。オペレーションが慣れて、スープも日を重ねてくればより完成度は上がるだろう。今後が楽しみな新店の登場と言える。(Ricky)

2010.9.17