らーめんかなめ

外観(03.5.11)

酒粕らーめん(03.5.11)

かなめらーめん(03.5.11)

CW限定 涼冷麺(06.7.1)

基本メニュー 酒粕らーめん(650円)
所在地 印旛郡酒々井町中川339
電話 043-497-1660
営業時間 11:30〜15:00
定休日 月・木
HP www.raumen-kaname.com
アクセス 京成線「京成酒々井」駅東口下車すぐ。駐車場あり。

 今年のCW限定夏の陣では、「らーめん寺子屋」1期生の2軒にも参加をお願いした。そのうちの1軒「らーめんかなめ」は「冷やしつけ麺」部門での参加。苦労の末生まれたというのが今回の「涼冷麺」(700円)である。

 麺は通常のラーメンと同じ麺で、13湯麺譲りの足踏みした自家製麺。この麺を水で締めるとまた恐ろしい程のコシが出て、いい食感が生まれるのである。その麺の上にはスライスしたトマトや水菜の茎、刻んだチャーシュー、海草などが綺麗に飾られている。そしてつけダレは丸鶏と背ガラがベースになっていて、そこに野菜や昆布などが投入されたあっさりスープ。そこに地元酒々井の酒蔵「飯沼本家」の日本酒と酒粕を入れている。この店では普段麺に酒粕は練り混んでいるのだが、今回はつけダレに酒を使ったわけだ。最初は麺も酒粕麺を合わせてみたようだが、しつこくなるのでやめたのだそう。そのつけダレはほのかな酒の香りを残してあるが、アルコール分は火を入れて飛ばしてあるので、酒が苦手な人でも大丈夫。また台湾の調味料、沙茶醤(サーサージャン)を味のアクセントに使っていて、どことなくエスニックな味わいにもなっている。この沙茶醤の香りと酒粕の香りが麺を引き上げるごとに立ち上がって口の中に入ってくる。一つ気になったのはつけダレの温度。せっかくの冷やしつけ麺なのだから、もっとキンキンに器もつけダレも冷えていれば良かったかな。そうすると動物系の素材の使い方など、少しいじらなければいけなくなるだろうが、それでもキンキンの冷たいつけダレで食べてみたかった。それを除けば非常に満足出来るメニューになっていたと思う。価格もリーズナブルだし。

 雑誌発売以来お客さんに評判がいいそうで、この夏いっぱいは販売することにしたのだとか。1日20杯(強)の限定メニューになっている。昼に相当数が出るようなので、夜に行かれる場合は事前の確認が必要かも。(Ricky)

2006.7.1

 早速、行ってきました。そして、「酒粕らーめん」を食べました。トリガラ等のスープにうす口のしょうゆだれは非常にあっさりして飲みやすく、酒粕の使った麺はほのかに酒粕の風味が感じられました。女性や子供、ご年配の方によく合うラーメンだと思いました。

 ただ、私的にはもう少しスープの面でだしを強調する等、インパクトが欲しかったです。また、酒粕を使った麺にこだわなくても加水率の高い普通の麺で十分だと思いました。

 地元の方が多数来られていた様なので、まず地元に愛される店を目指して欲しいと思います。頑張って下さい。(京成特急)

2003.5.11

 松戸の「らーめん寺子屋」の第1期生のお店がまたオープンした。場所は印旛郡酒々井町。店主の宮田さんは元鉄道マンの方で、第2の人生をラーメンに懸けると寺子屋の門を叩かれた。寺子屋の講義などを通じてお会いしていた中で、個人的な印象としては半分趣味のような形でのんびりとやられるのかなと思っていた。しかしその予想は大きく覆されることになった。宮田さんはこの半年のうちに、実に本格的な気合いの入ったオリジナリティ溢れる一杯を完成させていた。

 酒々井という地名にもあるように、古くから水がいい場所として知られ、飯沼本家甲子正宗という地酒もあるこの酒々井。その酒々井に根付いたラーメンを作りたいと、宮田さんが注目したのは「酒粕」寺子屋の師匠でもある13湯麺松井氏のアドバイスも受けながら、他のどこにもない新しい麺を作り上げた。麺に保存料や食感を出すためにアルコールを添加することはままあるが、このような使い方は珍しく酒くさくなく、甘さも感じられるなかなかの麺であった。この麺が味わえるのは「酒粕らーめん」で、もう一つの「かなめらーめん」は酒粕は加えず、粉の配合も変えた麺である。2種類食べてみるとその違いがよく分かる。しかしおそらく酒粕麺を単体で食べたら、その酒粕の麺の特異性は分かりづらいかも知れない。どちらの麺も非常にレベルが高いが、個人的には酒粕麺の方が好みである。

 スープは背ガラと鶏ガラを数時間煮込み、昆布やシイタケ、サバ丸干しなどを加えたもので、シイタケや昆布のうま味がすっきりと出ていてバランスのいい味わい。具は「酒粕らーめん」の方はバラロールチャーシュー、チンゲンサイ、ヤングコーン、昆布、海苔で、「かなめらーめん」はバラロールチャーシュー、メンマ、なると、水菜である。この具の違いなのか、麺の違いからかは分からないが、2つのスープは異なった味わいがする。スープやタレ自体は全く違いはないのだそうだが、この2つのラーメンはそれぞれが面白い違いを見せている。火加減に非常に気を使われていて、スープが熱々でありながらも食べにくいような熱さではなく、すっきりと飲みきることが出来る。

 地元の人に愛される味をと作ったラーメン。水の綺麗な場所で麺に地元の酒粕を使い、いずれはそのような店が増えて、「酒粕」を使ったラーメンが「酒々井ラーメン」になるのでは、という夢を見せてくれる、そんな可能性を秘めた一杯が誕生した。(Ricky)

2003.5.11