麺屋嘉夢蔵(閉店)

外観(02.8.14)

平(02.8.14)

つけ麺平(02.8.14)

太(02.8.26)

細(02.8.26)

中華饅(02.8.26)

基本メニュー 平(700円)
所在地 松戸市稔台1-14-3
電話 070-6642-1354
営業時間 11:45〜15:30 ※売切れで終了
定休日 月〜金
アクセス 新京成線「みのり台」駅下車。県道松戸鎌ヶ谷線を左折(八柱方向)し50m程度進み右側路地を右折。一本目を左折し道沿い右側。

 アド街の直後に家族と行ってきまして「ミート麺」(1000円)も頂いてきました。基本的にトマトピューレのソースがスープなしの麺の上にかかった状態のものが出てきます。麺の食感とソースのピュアな感じが非常にマッチしてまして、この段階で「非常に美味しい」と思いつつ、ミートソース・スパゲティの嘉夢蔵版か?と思いました。で、麺が残り少なくなったところで「スープ割り」をしてもらったところで全く別の料理に変貌、この店のスープとトマトソースが合わさって…。これは別の美味さが味わえる「一杯で二度美味しい」という感激。1,000円はラーメンでは安くない価格ですが、これは良かったです。太麺と平麺の合わさった「太平」で頼みましたが、これは是非とも平麺で頼むべきでしょう。

 勿論、このお店のオペレーションは独特のものですから、開店直後にいろいろと言われたようなことが蒸し返されると残念に思います。店主ご夫婦にはスローフーズの信条を曲げずに頑張って頂きたいものであります。以上です。(kekekeke)

2006.2.12

 今月千葉拉麺通信の会議室から話題になったこのお店。それ以降、ラーメンフリークの方々が日々訪れているそうで、ご主人もその反響に驚かれていた。そんなわけで嘉夢蔵の夏休みに入る前にもう一度お店へ行ってみた。いくらお客さんが来ても、1日あたりせいぜい40食が限度。それをじっくりと作っていくのだそうである。この日は未食の「太」「細」それから自慢の中華鰻を頂くことにした。

 太麺はうどんのような太さ、印象としては家系よりもちょっと細めかなというくらい。この太麺も弾力があってなかなか食感が新鮮で面白い。また細麺は確かにかなり麺線が細いのだが、食べているとじつに逞しい歯ごたえというか、普通このくらいの細さだと想像している食感があるものだが、その期待を見事に裏切る食べ応えだ。スープとのノリというか絡みはこの細麺が一番合うのかもしれないが、私的にはやはり平麺のインパクトが強すぎて、少し物足りなさを覚えてしまうのは贅沢だろうか。

 手作りの中華鰻もなかなか美味しい。帆立が入った餡あり、松の実に黒煎り胡麻を使ったあんまんなど、全部で4種類。どれを食べてもお薦めだ。(Ricky)

2002.8.26

 会議室に開店のお知らせを頂いたお店。店主自らの書き込みにはこうあった。『麺好きの方に是非味わっていただきたいと思います。内麦小麦粉の自家製卵麺(平、太、細)無かん水で無化調スープはあっさり醤油味、茹でにこだわり圧力鍋で丁寧に茹でます。麺をよく噛んで食べることを推奨して店名をカムゾウとしました。卵麺平は巾3cmあり食べる楽しみあります』なんて書かれちゃったら、行かないわけにはいかんでしょ(笑)。なんでも7月に開店したのだとか。

 お店は稔台の路地裏にあった。紺に染め抜いた垂れ幕に白い壁、なんとなく蔵を感じさせる外観にそそられる。狭い間口のわりには中は結構広め。座敷席がずずずっとあって、カウンターが右手に。なんとなく蕎麦屋のような寿司屋のような。お店には誰もいなかったので、名乗って書き込みのお礼を述べる。そしてご主人にお勧めを伺ってみた。すると「平打ちの麺は他にはないと思いますよ」ということで温かい「平」を注文。ちなみに麺は他に「太」「細」がある。

 厨房に目をやると、麺を茹でる釜がない。その代わりに圧力鍋が置いてある。時間がかかって手間なのだが、麺の旨さを出すにはこれがベストなのだとか。「ゆっくりと作らせて貰って、ゆっくりと食べて頂きたいんですよ。スローフードを目指してるんです」とご主人はにこにこしている。奥様も横で「せっかく食べるんだから、落ち着いてゆっくり食べたいですよね」とのこと。今流行の「スローフード」、これを実現している店は少ないが、ここは正にそれを形にしている店と言えよう。

 そして出てきたラーメン、いやこれはラーメンというカテゴリで判断してはいけない。麺は自家製超幅広麺、その幅は正に3cm!この麺が実にどっしりとした食感で、粉の旨さを感じることが出来る麺である。製粉会社で長年麺の研究をされていたご主人が作る麺は、内麦(北海道産)100%で鹹水は不使用。栃木の研修農場で育てられた地鶏の有精卵を使っているのだとか。そこから「ラーメン」ではなく「卵麺(らんめん)」と名付けたのだそうである。

 具はチャーシュー、メンマ、かまぼこ、錦糸卵、オクラ。この具材もこだわりの極みで恐れ入る。チャーシューは千葉黒豚の会から取り寄せた種子島産の黒豚を使用し、実にジューシーなチャーシュー。メンマは厳密に言えばメンマではなく、大分の農村で作られるという干しタケノコを味付けたもの。食感もよし、味わいもよし。これだけでご飯が食べたくなる。かまぼこは保存料や化学調味料不使用の無燐かまぼこ。錦糸卵は麺にも使っている地鶏の卵。オクラも有機農法で育てられたオクラで、この野菜はその時の仕入れで入る野菜が変わるのだとか。

 スープは有機農法の野菜に、干し貝柱、煮干し、アゴ、かつお節、スルメイカ、豚肉と骨は一切使っていない。もちろん化学調味料、発酵調味料の類は一切使用していない。カエシには3年寝かした再仕込醤油を使用と、とことんこだわっている。というのもご主人自ら天然素材の安全なものでなければ納得いかず、自分が食べられないものを人には出せないというこだわりなのだとか。

 食べた印象としては、実におとなしい味わい。ベクトルとしてはラーメンというよりも日本そば、うどんに近いものは感じなくもない。しかし、深みのある美味しさがじわじわと口中に広がって、程良い食感の麺を食べるのがとても楽しい。これが圧力鍋の茹でた成果なのだろうか、麺もへたれることなく最後まで同じ食感で楽しむことが出来た。スープもどの素材が突出しているでもなく、上手にまとまっている。もちろん物足りないと感じる人もいるかも知れないが、これはこれで一つの作品として立派に完成しており、文句を言わせる隙がない。麺を氷で締めた「平つけ麺」もあるので、そちらも試してみた。生姜の利いたつけ汁にはチャーシューのはじっこがコロコロ入っていて、肉の脂のうま味が加わって美味。確かに麺の旨さを堪能出来る一品だが、個人的には温かい汁そばの方が好みかな。

 いずれにしてもゆったりとした気分で、店主夫妻と談笑しながら食べる一時は格別。普段あくせくと過ごしている自分の生活をちょっと反省。若者から年輩の方まで、家族連れでも楽しめるお店の開店だ。(Ricky)

2002.8.14