雷本店


外観(10.1.26)
雷そば(10.1.26)

基本メニュー 雷そば(680円)
所在地 松戸市北松戸3-1-76
電話 047-366-5455
営業時間 11:30〜翌3:00
定休日 なし
アクセス JR常磐線「北松戸」駅出口1(東口)下車。国道6号線を左折、国道沿い右側。駐車場共用有り。


 昨年11月25日に出来た新店である。年末はラーメン本の取材や執筆で追われていて、11月末〜12月中に出来た新店がまったく追いついていないので、今年に入って少しずつ宿題を片付けていっている状態。その中でもこの店は「中華蕎麦とみ田」直営3号店ということで早く来たいと思っていた。しかも、前情報を聞けばいわゆるガッツリ系のお店ということ。柏の角ふじや大黒屋本舗を人気店に育てあげた富田氏が今どんなガッツリ系を作るのか、ぜひ食べたいと思っていた店であった。

 場所は北松戸駅に近い国道6号線沿い。ファサードが反対車線に向いているので、A立地とは言いがたい場所ではあるが、大きな看板を掲げて目立つ店舗は、反対車線から走れば間違いなく目に入り、丁字路ということもあって入りやすい場所ではあるので、あまりマイナスはないように思える。店内はカウンター8席ほどにあとはテーブルが3卓ほどと、外から見たイメージよりも狭く座席も少ない印象。これは厨房などのスペースをしっかり取っているからだろう。しかしうまく店内のレイアウトが出来ているので圧迫感はない。店内にはところ狭しと弓張提灯(いわゆる御用提灯)がぶら下げられていて、BGMも相撲のはね太鼓であったりと、和のテイストをあちらこちらに配していて楽しい演出が成されている。元気よく愛想の良い接客もさすがだ。

 メニューは「雷そば」(680円)が基本で、他に「キムチそば」(780円)「辛味そば」(800円)「カレーそば」(800円)「豚増そば」(880円)というバリエーション。麺の量は基本が150gで、上記金額に20円プラスすると大280gとなり、120円プラスすると特400gにアップする。この値段のつけ方が実に良心的というか、消費者心理をうまく押さえているというか。ガッツリ系といえば大抵大盛が基本のようになっていて、そうなると280gで700円がレギュラーサイズということになり、値段的にも適正価格であると思うが、それではちょっと多過ぎると感じる人もいるのは事実で、この150g680円のパッケージがそういう人の受け皿になっている。かく言う僕自身も最近はめっきりこのタイプのラーメンを食べ切らなくなってしまったので、ガッツリ系の味自体は好きなのだが、いつも残したりして申し訳ない思いをしていた。そういう意味でもこのサイズは非常に嬉しい。

 で、出て来た「雷そば」。小さいサイズとは言え、野菜も山盛りになっていてボリュームは見た目にも十分。その合間から見えるスープは見るからに濃度が濃そうで期待が高まる。ガッツリ系のラーメンの場合、カエシと背脂の比重が高く、どうしてもスープに弱さを覚えることが多かったが、こちらのスープについてはまったくその心配はない。背脂も浮いてはいるが、ベースそのものがしっかりとした旨味をたくわえた濃厚なスープになっていて、脂に頼っていないのが良い。注文時にニンニクが入る旨伝えられたが、ニンニクは上に乗るだけではなくスープそのものにも入っているような印象。麺は平打ち気味のストレート太麺で身の詰まってどっしりとした食感ともちもち感が共存していて実に旨い麺だ。スープとの親和性も非常に高かった。この麺とスープだけで完成しているなぁ。キャベツ、モヤシの野菜も程よい量で持て余すこともなく、物足りないこともなく。バラロールチャーシューも味がついていて美味しいものだった。

 語弊を恐れずに言えば、ガッツリ系を手抜きせず丁寧に作った一杯、という印象。いわゆる二郎インスパイア系という括りには入らないオリジナリティを持っているのは流石だな。次は辛いメニューを食べてみたい。(Ricky)

2010.1.26