中華そば 亀喜屋


中華そば 亀喜屋
外観(16.2.28)
中華そば 亀喜屋 ワンタン麺
中華そば 亀喜屋 中華そば
ワンタン麺(16.2.28)
中華そば(16.3.1)
中華そば 亀喜屋 味噌
味噌らぁめん(16.3.1)

所在地 千葉市若葉区上泉町616-4
電話 043-312-0081
営業時間 11:00〜15:00,18:00〜21:00
定休日
アクセス 京葉道路「貝塚」インターより国道126号(東金道路)線へ。「大草」交差点を左折し県道53号線を八街方面へ。道沿い右側、駐車場あり。



 千葉市と八街の境近く、若葉区上泉町に3月1日オープンした新店である。県道53号線上にあり、以前は「北海道ラーメン豊松」や「ラーメンショップ」があった場所。最寄駅を敢えて言うなら千葉都市モノレール線「千城台」ということになろうが、JR「鎌取」「八街」もそれに次いでの最寄駅。言い換えるならばどこからも遠いので車でのアクセス以外は困難だ。逆に車で行くとなると色々なエリアからアクセスしやすい場所とも言えなくもない。正直周辺には店や人家もほとんどなくかなり寂しい立地なのだが、交通量はなかなかあるという場所で意外に悪く無い立地。店はロッキー時代の居抜きになっているが、レイアウトなどはラーメンショップそのままでコの字カウンターの他、小上がりとテーブル席もある。

 こちらは作草部の人気店「麺処まるわ」の新業態。店主の石井さんが子供の頃から親しんでいた、今はなき勝浦の老舗「出雲屋」のような昔ながらのラーメンを出したいという思いがメニューに現れている。基本となるのは「中華そば」(700円)「味噌らぁめん」(830円)「つけそば」(780円)で、バリエーションとして出雲屋ならではの「ワンタン麺」(780円)と「ワンタン」(600円)も用意されている。ワンタンはもちろん昔ながらのスープにワンタンが入ったもの。昔は多くの店で「ワンタン」があったものだ。

 やはり出雲屋インスパイアとくれば「ワンタン麺」をまずは食べるべし。スープは鶏、豚ベースの軽めのスープに鰹節、サバ節、宗田節などの節系の旨味がしっかりと感じられ、じわじわとどんどん美味しくなっていく。ライトな口当たりではあるが旨味は十分あって、醤油の香りと塩度もキッチリ表現されているのがいい。麺は浅草開化楼の特注麺で、若干柔めに茹で上げながらもコシがちゃんとあるもの。この麺も取り立ててインパクトがある麺ではないのだが、食べていて美味しさを感じさせる麺だ。

 ワンタンも皮が大きめ餡少なめのピロピロとしたもので、ほのかに香る生姜が、ラーメンの上に乗せられた針生姜と相まっていいアクセントになっている。大きなチャーシューも噛み締めると美味しさが増す、柔らか過ぎず固過ぎずの肉らしさを感じさせるもの。昔ながらのホッとする中華そばと思いきや、食べてみればしっかり今の時代に沿った一杯になっているのはお見事。スープ、麺ともに懐かしさを感じさせつつも決して古くないバランスがとにかく秀逸で、これはラーメン好きでも一般客でも年輩客でも満足出来るのではないか。

 味噌ラーメンは中華そば系とは一転して、かなり油分もたくわえたヘビー級。とはいえしつこさなどは感じられず、どっしりと腰を据えた味わいになっている。生刻みタマネギの食感と風味が濃厚な味噌スープをうまくリセット。麺は敢えて中華そば系と同じ麺にしたそうだがこちらにも合っている。塩度はさほど高くないので、水が欲しくなるような味噌ラーメンではない。そういう意味ではこちらも非常にバランスが取れた一杯になっていると思う。

 経験豊富な石井さんの店とはいえ、なかなか強力な新店の登場ではないだろうか。先述したように車がなければかなり厳しい立地ではあるが、それでもラーメン好きならば足を運んで欲しい佳店。ドライブして行くだけの価値が十分にある一杯がここにある。

(Ricky)

2016.3.1


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