つけ麺香房 井桁屋


つけ麺香房 井桁屋


外観(14.1.30)

豚骨魚介つけ麺(14.1.30)
煮干中華そば(14.1.30)

火龍麺(14.1.30)

所在地 いすみ市弥正492-1
電話 0470-62-5978
営業時間 11:00〜14:30,17:00〜20:30
定休日
アクセス いすみ鉄道「国吉」駅下車。国道465号線を大多喜方面へ。苅谷交差点を右折、道沿い左側。駐車場あり。

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 いすみ市国吉に昨年10月オープンした新店である。情報を頂いていながらなかなか足を運べずにいたがようやく。千葉市内からだと茂原から広域農道を走るルートが最短となるのだが、この農道が信号も街灯もほとんど無い道なので、途中でこの先に店があるのか不安になる(苦笑)。しばらく経つとスーパーなどがいくつか出て来て一安心。こちらの店主井桁氏は「麺家一徹」など数多くのお店の立ち上げを任されてきた方で、今回満を持しての独立である。店名にもあるようにつけ麺が看板メニューということで、麺も自家製麺なのだとか。

 店はL字型カウンターにテーブル席もあって、一昔前の郊外型ラーメンショップのようなレイアウトの店を改装。店の奥には製麺室がある。メニューは「豚骨魚介つけ麺」(750円)「豚骨魚介らーめん」(700円)の二枚看板で、その他に「煮干中華そば」(700円)や、販売を開始したばかりの「火龍麺」(800円)という辛いメニューもある。久々に井桁さんにお会いしてご挨拶を交わした後、メニューをお任せでお願いしたら「豚骨魚介つけ麺」と「煮干中華そば」をとのこと。濃厚なスープと淡麗スープの組み合わせで、多分自分で選んだとしてもその二つにしただろう。

 「豚骨魚介つけ麺」は濃度のある豚骨スープがまず良い。ベースはゲンコツ、豚頭などの豚骨だが、粘度も強いので伺ったところ豚足やモミジも結構入っているとのこと。調味は結構強めなのだが、スープの旨味を生かそうという意識が働いているようで、甘味酸味辛味のバランスが良く食べやすい。麺は全粒粉を多めに混ぜた自家製太麺で、基本的にはその日に打ったものを使っているよう。この店を始めるにあたって製麺をスタートさせたそうだが、オープン直後の割には完成度の高い麺だと思う。スープの粘性が高いので絡みも良い。もう一方の「煮干中華そば」は、豚骨スープが濃厚なので年輩客や幅広い客層に合うものをと作られたもの。ベースのスープに魚介出汁を合わせたものだが、ネーミングほどの煮干し感は感じられずライトな豚骨醤油というイメージ。これも当初は煮干しをもっと強めにしていたそうだが、やはり年輩客などにキツいと言われたようで抑えめにしているのだとか。つけ麺に較べるとこちらの完成度はちょっと物足りないかな。

 誠実にしっかりとしたものを出そうという姿勢が味に現れていて美味しかったが、果たしてこの味が地元で受け容れられるのかは正直なところまだ分からない。これまで大網や茂原、東金などで味作りをしていた井桁さんだが、ちょっといすみの中に入るとやはり客層は随分と変わるようで、自分の出したい味と地元で求められている味とのギャップに悩まれている感じがする。自分が出したいものが受け容れられればそれがベストだが、やはりラーメンはその店の商圏にいる客に合ったものを出すべきで、この立地ならばなおのことだ。逆にいえば、家族連れなども多くいたし、そういうニーズをうまく汲み上げたメニューが増えれば、よりリピーターも増えるのではと思う。(Ricky)

2014.1.30

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