元祖九州ラーメン日吉大和田店

外観(07.1.13)

ラーメン(07.1.13)

基本メニュー ラーメン(270円)
所在地 君津市大和田1-4-7
電話 0439-52-6028
営業時間 11:30〜20:00
定休日
アクセス JR「君津」駅北口下車。ロータリーを越えビジネスホテルの角を左折。ガソリンスタンドのあるY字路を左方向へ直進。大和田郵便局の2本手前の道沿い。新日本製鐵大和田社宅手前。

 君津は新日本製鐵の城下町。今から何十年も前に工場が出来た時に、北九州から多くの方達が移住してきた歴史があり、その時を同じくしてラーメン店も一緒にやってきた。その後ラーメンブームなどの影響を受けずに君津の地で営業を続けてきた店のラーメンは、今から数十年前の九州ラーメンそのままの形で保存されていると言ってもいい。そんな君津独自の「君津式豚骨」とも呼ぶべき老舗はいくつかあるが、その中でも新日鉄の社宅団地内にまるで社員食堂のごとく存在するのが、君津では誰もが知る老舗ラーメン店「九洲ラーメン日吉」である。元々はテント屋台営業だったというこの店だが、現在では八重原団地と大和田団地に親戚同士でそれぞれ店を構えており、今から3年前には八重原店のご子息が東京八丁堀に「元祖九州ラーメン日吉」という店も開業されている。

 八重原店と同じように大和田店も新日本製鐵の大和田社宅団地の近くに建っている。普通の民家のような、あるいはどことなく民宿のような雰囲気を持つ外観の店は、見落としてしまいそうな気がするが比較的スムーズに見つけることが出来るだろう。店に入るとまず左側に銭湯の番台よろしくおばちゃんがいて、おでんを煮込んでいる。いい意味でのこのぬるさがたまらない。テーブル主体の店内では、昼からそのおでんを肴にお酒を飲んでいるお客さんがいたり、またそのお客さんと世間話をしているご主人がいたり。また地元の家族連れもいたりして、実にアットホームな雰囲気になっている。注文もこちらから言わなければまず聞かれないであろうオーラがにじみ出ている。ここは人の家のようで、ラーメン屋で感じるある一定の緊張感や臭いは皆無の店である。

 この店で特筆すべきはその価格。メニューは「ラーメン」(270円)「大盛ラーメン」(320円)「チャーシューメン」(450円)の他、「月見ラーメン」(320円)「紅ショウガラーメン」(320円)などがある。またジュース類も90円だし、美味しそうな匂いを漂わせるおでんも80円からなのだから恐れ入る。そしてそのラーメンの味わいは昔ながらの九州豚骨ラーメン。油分はほとんどといっていいほど浮いてなくて、臭いはあるものの非常にさっぱりとした口当たりになっている。麺も自家製でしっかり固めの食感で、元祖長浜屋などで感じたインプレッションに近いラーメンである。30年前のラーメンがこの店というタイムカプセルに入ったまま、現在も保存されているような印象だ。こういうラーメンについてああだこうだ語るというのは野暮なこと。ただひたすら啜り、30年以上に渡り愛されてきた味と店に思いを馳せるのが正しい。(Ricky)

2007.1.13