どろそば屋ひろし


外観(11.9.9)

豚そば(11.10.5)
鶏そば(11.9.9)

塩そば(11.10.5)
にぼしそば(12.1.25)

豚つけそば(11.9.9)
鶏つけそば(12.1.25)

あっさりつけそば(11.9.9)
【限定】竹岡ひろし(12.1.25)

所在地 習志野市大久保3-12-5
電話 047-702-8887
営業時間 11:00〜15:00,18:00〜21:00
11:00〜15:00(日)
定休日
アクセス 京成線「大久保」駅下車。駅前商店街ユーロードを東邦大、日大方面へ直進。商店街沿い右側。Big-A手前路地を左へ。路地沿い右側。

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 オープンして4ヶ月、オープン当初からメニューとして準備はされていながらも出されていなかった「にぼしそば」(680円)が夜限定メニューとして始まったと聞いて実食。実はオープン前にも試食で頂いていたのだけれど、それが4ヶ月経ってどのように変わっているのかが興味深いところだった。

 ビジュアルは基本的に他のラーメンとまったく変わらない。大きなチャーシュー一枚に穂先メンマ、刻みネギ、味玉半個、海苔。これはこれで潔いしお店側からすれば食材管理の面からも正解ではあるけれど、ちょっと見た目に変化があった方が楽しいかなというのは食べ手側の思い。スープは鶏ガラの清湯に魚介の出汁が加わったもので、ふんわりと香る煮干しの香りと優しいコクがあって上品にまとまっている印象。ガツンと効いた煮干し味ではないけれど、塩度も強めでしっかりとした調味がなされているので満足度が高い。前回オープン前に頂いた試作品は濃厚系のラーメンと比較した時に存在感に乏しく、ちょっと煮干しの出し方を見極め切れずにアンバランスさを感じるものだったが、その時よりも全体の旨味がしっかりと輪郭を持っていて、それでいてどれも突出しないバランスが見つかったような印象。この店のラーメンはどれをとってもバランスが良いのだなぁ。こちらは夜限定で日曜だけが昼の提供となる(夜営業がないため)。

 そしてもう一品は、千葉拉麺通信の人気企画「十軒十麺2012」参加の限定ラーメン「竹岡ひろし」(700円)。その名の通り、竹岡式をリスペクトした一杯。とは言え、スープはしっかりと鶏ガラで取った清湯スープを使用していて旨味十分。そこにチャーシューならぬ角煮の煮汁をベースにした醤油ダレを合わせている。醤油の比重が高めで醤油の香りが立つあたりはかなり竹岡チックだが、それに負けない旨味がスープにある印象。角煮はじっくりと柔らかく煮たものを焼きあげているので香ばしさもあって美味。館山産の菜花と刻み生タマネギがいいアクセントになっている。こちらも「にぼしそば」同様に夜限定(日曜のみ昼も提供)メニューで、こちらは限定杯数が10食となっている。

 さぁ、レギュラーメニューを一通り食べてみて、どれがオススメなのかを今一度考えてみたけれど、どれも捨て難いんだよなぁ。もちろんそれぞれに個性があって味が違うわけだから当然なのだけど、どれもハイレベルなので本当に迷う。逆に言えばどれを食べても外さないので、単純に自分の好みから入っていくのが正解だと思う。ただ、可能ならぜひ「豚そば」「鶏そば」は同時に食べ較べたら楽しいと思うので、一人で二杯食べるかもしくはお友達と一緒に行って交換すると良いと思う。(Ricky) Check

2012.1.25


 京成大久保にまた新店が登場である。かつてはパンケ、天下一品、元氣一杯しか無かったようなこの街に、ラーメン二郎が出来て以降数々の実力店が増えているように感じる。今年に入ってからも「らーめん一丁」のリニューアル店「麺屋橙」といった話題店がオープンしたばかり。今回の店は、麺屋青山で長年経験を積まれた川島弘さんが念願の独立を果たした店。場所は先日閉店した「大勝軒京成大久保店」の跡になる。店はほぼ居抜き状態で使われていて、コの字カウンターにゆったりと9席。厨房も広く取られていて作業がしやすそうだ。ファサードには黒地に白文字の看板が鮮やかに光っている。

 メニューに目をやればそのラインナップの多さに驚かされる。麺屋青山本店や神栖のどてちんUなど経験豊富な川島さんだけあって、グランドメニューはなんと7種類。どろそば屋という名前の通り看板メニューは粘度と濃度の高いどろどろスープのラーメンなのだが、それだけでも2種類ある。まず「豚そば」は超濃厚な豚骨スープで、「鶏そば」は超濃厚鶏白湯。さらに「塩そば」はあっさり鶏ガラの清湯で「にぼしそば」(開発中)は鶏ガラに魚介ダシをブレンドしたもの。つまり単純に考えても4種類のスープを別々に取っているわけだ。そしてつけ麺も3種類。「あっさり」「豚」「鶏」とある。普通これだけメニューを広げてしまうと、どれかが抜きん出ていてどれかが今ひとつだったりするのだが、すべてのメニューが美味しくて一切の手抜きがなくハイレベルなのには正直驚いた。そしてすべてのメニューが680円というのも素晴らしい。

 その中でやはり基本となるのは「豚そば」であろう。こちらは県内でも一二を争うであろう超濃厚豚骨スープの仕上がりにビックリ。大量のゲンコツ、豚頭などを12時間以上かけて炊き上げたスープは濃度、粘度ともにハンパなく、まさに「どろそば」という仕上がり。若干醤油のカドが立ってる感もあったが、オープン当初の醤油ダレには良くあることなので、今後落ち着いて来るだろう。最近の傾向にありがちな魚粉など豚骨魚介の方向に振らなかったのがさすがだと思う。麺は麺屋青山による中細麺でちょっと硬めの茹で上がり。スープとの絡みは良い。っていうか、このスープならどんな麺でも絡むわな(苦笑)。

 もう一つの注目メニューが「鶏そば」。こちらは丸鶏、鶏ガラ、モミジなどをやはり強火でガンガン炊き上げた超濃厚鶏白湯スープ。これだけでも専門店が出来るのではないかという仕上がり。豚そばとどちらか一方でも良いのでは?とも思ったが、食べ較べてみたら当然違う魅力がある。これは両方マストだと思う。また、正反対の性格を持つ「塩そば」は鶏ガラ清湯の優しい味わいが活きているし、麺屋青山製の太麺が美味しい「つけそば」も濃厚な豚、鶏の2種はもちろん、大勝軒の遺伝子を継ぐ甘酸辛豚骨魚介系「あっさり」の3種あり、これまたどれも美味しい。ただ、豚と鶏についてはラーメンと違ってスープをダイレクトには飲まない分、食べた時の感覚の差異はさほど見られなかったのがちょっと残念。あっさりは煮干しの粉を後から小鍋で煮立てることでフレッシュな煮干しの風味をプラスしている。

 細かな部分をつつけばいくらでもあるけれど、基本的にこれはもう文句のつけようがない新店の登場と言って良いだろう。惜しむらくは一人で回しているために、どうしてもお客さんが集中すると回すのが大変で回転が悪くなってしまうこと。メニューの種類を減らせば回転が良くなるのだろうけれど、これらのメニューを減らすのも忍びない。なかなか難しい問題だ。とりあえず、まずは「豚そば」から。次に「鶏そば」食べて、清湯系へと進むことをオススメしたい。最低でも3度は足を運ぶ価値がある新店だ。(Ricky)

2011.9.9