戯拉戯拉

外観(09.10.2)

極旨らーめん(09.9.3)
極太チャーシューめん(09.9.3)

濃旨つけめん(09.9.3)

基本メニュー 極旨らーめん(680円)
所在地 船橋市本町4-41-29
電話
営業時間 11:00〜翌4:00
11:00〜22:30(日)
定休日 なし
アクセス JR総武線・京成線「船橋」駅南口下車。京成駅より国道14号方面へ直進し「てんや」の先の細い路地を左折。道沿い右側。


 4日オープンの新店である。場所は船橋駅南口、無限大の一本裏の路地に入ってすぐである。以前和装屋さんだったか何かの場所を改装した。エスト文字でデカデカと書かれた看板が目を引く。店名は「戯拉戯拉」と書いて「ギラギラ」と読ませる。字のごとくお客さんがラーメンに戯れるように一杯食べに来て欲しい、という願いがあるのだそう。この店は「麺屋あらき」の新業態店で、店舗でいえば5店舗目。これまでは店名に必ず「麺屋あらき」という屋号を入れていたが、今回初めて外した。

 店はカウンター8席のみの小さな店舗だが、ストレートカウンターに厨房も開放感があって、同じ船橋の「竃の番人」よりは広く感じる。注文は店に入ってすぐ、右側にある券売機で。メニューは「極旨らーめん」(680円)と「濃旨つけめん」(720円)の2本立てで、あとは「味玉らーめん」(780円)「極太チャーシューめん」(980円)「極旨スペシャル盛り」(990円)など、トッピングバリエーションになる。今回のこの店のコンセプトというか味の方向性は、これまでの麺屋あらきとは違った味ということで、魚介を使わない豚骨醤油味にしたのだそう。まぁ平たく言えば「家系的」な味を目指したとは店主の荒木氏。もちろん方向性が家系的なのであって、スープの取り方などは家系とはまったく異なるし、味そのものも家系とはまた違った味になっている。

 スープはゲンコツ、背ガラ、豚頭といった豚骨と、鶏ガラ、モミジの鶏を一緒に10時間ほど炊き上げたもの。常に回転させながら取り立てを使う家系とは異なり、こちらでは取り切りのスープを冷蔵して寝かせて使っている。この時点でフレッシュな旨味が味の核となる家系とは、目指すところがまったく異なると言って良いだろう。カエシのバランスは少々高め。まだカエシの角が取れていないのは仕方ないとしても、結構尖ったイメージではある。カエシを立たせた醤油っぽい味にしていくのか、それともスープのまろやかさを前に出していくのか、このバランスが今後どうなっていくかが気になるところ。

 そして今回より待望の自家製麺にシフト。西船橋の「竃の番人外伝」を立ち上げた時から自家製麺化に向けて準備を進めていたが、ようやくの始動ということになった。しかし中太ストレートの麺はこちらがイメージしているものよりも、固めというか粘弾性に欠け、パツンと切れるような食感になっていたのが残念。それは茹で加減がどうこうというわけではなく、単に麺の基本設計がそういう形になっているのだと思う。この食感だと卵白も相当入っているだろうし、かん水もカリウムの比重が高いのではないだろうか。その上、グルテンの生成も今ひとつでアシがほとんどない。現状はスープのレベルに麺が追いついていないというところか。開店日になんとか間に合わせたという拙速感ありありの麺だ。最近やたらと自家製麺が増えているが見よう見まねの麺を出している店も少なくない。この店も同様でやはりもっと麺についての勉強と経験が必要なように思う。

 具は家系を模したのだろうが、チャーシュー、海苔、ホウレンソウ。どうせなら海苔は3枚にして頂きたかった(笑)。また面白かったのは「極太チャーシューめん」のチャーシュー。一瞬メニュー表記が「極旨」の間違いなのかと思ったが、チャーシューが「極太」なのである。チャーシューの厚さが5センチ程はあるだろうか、分厚いチャーシューが笑える。しっかりと温めて提供されいるので、肉厚だが柔らかな食感になっていて面白い。ただチャーシュー切るのが面倒臭かったという話もあるが(笑)。

 麺をはじめ細かな部分で気になるところは多々あれど、やはりこれまでいくつもお店をやってきているだけあって、接客、店の雰囲気、商品を含めて、パッケージとしての完成度は高い思う。この駅前の激戦区でどう戦っていくのか、頑張っていただきたいと思う。(Ricky)

2009.9.3