大黒屋食品

外観(05.10.30)

らーめんあっさり(05.10.25)

らーめんこってり(05.10.30)

大黒屋食品

ジャンル
醤油

基本メニュー
らーめん(650円)

場所
鎌ヶ谷市東道野辺3-594-3

電話
なし

営業時間
19:00〜翌5:00

定休日

アクセス
東武野田線「馬込沢」駅下車。県道8号線(船取街道)に向かい、馬込十字路を左折し県道を直進。県道沿い左側、駐車場あり。

 屋根の部分がテント地の看板になっていて、大きく店名が書かれています。建物は簡易的に造られたもので、後から建て増しされたと思われる部分と店内で二つに区切られています。その建て増しされた部分には、手で引くリヤカーの屋台がディスプレーされており、客席としても使われているようです。店内は若者を中心に賑わっていました。

 その外観から醤油も味噌も塩もなんでもござれのお店かなあなんてイメージしてたんですが、予想に反してメニューの札は、「らーめん」と「チャーシューめん」の二品のみ。しかしあっさりとこってりが選べます。僕はチャーシューめんのあっさりをオーダーしてみました。あっさりとこってりと言ったって、せいぜい背脂がのるかのらないかくらいの差であろうと思っていたら、これが違った。厨房のオペレーションを眺めていると、二つの別々の寸胴から異なる色のスープが。ひとつはとても透明度の高い美しい清湯でこれはあっさり用。そしてもうひとつは半濁から清湯のあいだくらいの色で、こちらはこってり用。こってり用のスープが注がれた丼には背脂がふりかけられていましたが、うーむ、あっさりとこってりで別々にスープをとっているとは!!正直「屋台ラーメン」などという屋号のお店で、こんな手間をかけているとは思いませんでした。

 そして、実際に食べてみると化調はバリバリですがそれなりに鶏や野菜の旨みが出ていて結構美味い。麺も柔すぎることなくいい按配の茹で加減。チャーシューもほろほろと崩れてしまうタイプのバラロールですが、こちらもなかなか美味い。いやいや嬉しい誤算でした。それほどとりたてて美味いということはないですが、何の気なしに入る分には失望することもないと思います。

 後日、今度はこってりも試してみました。色的には薄口醤油かなんかが使われているように思うのですが、飲んでみると限り無く塩ラーメンのイメージ。背脂がふってありますが、こってりと感じるほどではありません。因に胡椒が最初から振ってあります。正直、あっさりとこってりで明確な印象の違いは持ちませんでしたが、それぞれそこそこのレベルだと思います。

 明け方まで営業しているので、深夜にどうしてもラーメンが食べたいなんてときには重宝するのではないでしょうか。奇を衒ったものではないので、万人受けするかなと思います。(やま その2)

2005.11.2

 最近意識しているのか無意識なのかは分からないが、古い宿題店というか永遠の課題店をつぶしている自分がいる。この店通称「船取線の屋台らーめん」はこのHPを開設した時からの宿題店。この船取線という道はどこかに行くついででしか通らない道である。例えば松戸、柏にラーメンを食べに行って2〜3杯食べてこの道を戻ってくるわけだが、そんな時はもうお腹いっぱいで食べられない。いつか来ようと思っていながら気がつけば5年が経っていた(^^; そんなわけで溜まっている宿題を片づけるために一路船取街道へ。

 今年頭か、あるいは昨年だったか、現在の店舗に新築をされている。元々この場所にあったお店ではあったのだが、マンションが新築される時に一旦閉店となっていた。てっきりそれで廃業、もしくは移転されるのかと思っていたら、しっかりマンションが建った後に新店舗としてオープンしていたのだから恐れ入る。もしかしたら地主さんが経営されているのかも知れないなぁ。通称「船取線の屋台らーめん」として知られている店だが、正式な店名は「大黒屋食品」という。この「〜食品」というのは屋台のラーメン屋さんではよく聞く屋号である。また大黒屋といえば鎌ヶ谷ゆかりの豪商の名前で、鎌ヶ谷大仏を建立したのが大黒屋さんなのだそうだ。そんな店名どこにも書かれてないじゃないか、と思われるかも知れないが、ちゃんと書いてあるのでぜひ探してみて欲しい。

 黄色いテント屋根に大きな文字で「屋台らーめん」と書かれており、船取線を船橋方面から走ってくれば、まず見落とすことはない程よく目立つ。イメージとしては最近の揚州商人の店舗コンセプトに近い雰囲気とでも言おうか、店内は仮設的な雰囲気を演出してあって、これも屋台というコンセプトに合わせてのことだろう。実際店内には手引きの屋台の他にも、屋台風のセットが組まれ、その中に厨房がセッティングされている。小さい茹で釜に麺をしまっておく引き出しなど、屋台ラーメンの雰囲気やシステムはそのまま利用している様子。おそらくご主人は最初屋台で始められて、その時の屋台の厨房や空間が一番仕事をしやすい環境になっているのだろう。その屋台風の厨房回りにL字型カウンターがあり、他にテーブル席も用意されている。

 メニューは屋台らしくシンプルに2種類のみ。「らーめん」(650円)「チャーシューめん」(950円)、この2種類がそれぞれ「あっさり」「こってり」と選ぶことが出来るだけである。あとは大盛りが100円増しで出来る。あとはカウンター上にセルフで茹で玉子が置かれているのも屋台っぽい。「らーめんこってり」を注文し、しばしカウンター越しにご主人の作っている様を拝見。カウンターに座る常連客(ちょっと酔い気味)をうまくあしらいながらも、その動きには迷いが全く感じられない。麺を入れるタイミング、カエシを丼に入れる時の量、茹で釜をチェックする動き、そしてスープを注ぐ時にスープが跳ね、丼が汚れた部分をていねいにしかも素早く拭き取る。一つ一つの動作が非常にスムーズ。どんな料理でも、あるいはどんな仕事でもそうかも知れないが、最高の仕事をする職人の動きは洗練されていて滑らかである。

 出てきたラーメンはその期待を裏切ることのない出来映えであった。ちょっとニンニクが効いたスープには背脂が浮いていて、甘さを感じさせる味わいになっている。粒の揃い綺麗に浮いた背脂からは、ご主人の几帳面な性格が伺える。麺も取り立てて印象に残る麺ではないが、ちょっと硬めに茹で上げられた自分的にはドンピシャな茹で上がり。釜で数人分を一気に茹でるので、おそらく相手を見て茹で上がりの違った麺を出しているのだろう。びっくりするような感動はない店かも知れないが、期待しないで行くと小さなサプライズがいくつも発見出来る、なかなか素敵なお店だ。明け方までやっている営業時間も大変嬉しい。(Ricky)

2005.10.30