らーめん大吉【閉店】


らーめん大吉【閉店】

ジャンル
豚骨醤油

基本メニュー
ラーメン(600円)

場所
松戸市稔台948-2

電話
047-331-3701

営業時間
11:30〜14:00,18:00〜22:00

定休日
月曜・火曜

アクセス
新京成線「稔台駅」下車。県道281号(松戸鎌ヶ谷線)を越え、交番脇の道を直進。稔台交差点を左折、道沿い左側。


 CW限定ラーメン常連中の常連、大吉の夏の陣2003は冷やしラーメン。当初は「おさかな冷やし麺」という可愛らしい名前がついていたのだが、小金城趾の某ラーメン店の陰謀で(笑)「東葛ホワイト」などというけったいな名前になってしまった。

 冷やしラーメンの場合、スープが冷たいため動物系油脂が固まってしまうという問題点がある。そこで動物系の旨みをどう加えるかがポイントになる。廣瀬さんのアプローチは鶏。スープに鶏肉を使用し、貝柱などのダシを加えている。このスープを丼に入れて冷蔵庫でキンキンに冷やしてあって、暑い夏には嬉しい。超あっさりのスープはしみじみとした味わいがしていい。そしてそのスープの上にシラス干しや布海苔などが乗っている。麺は菅野製麺の特注麺で、存在感のある個性的な麺。なんでも沖縄の塩を使っている麺なのだそうだ。

 しかしこの麺自体がなかなか面白いので、あっさりスープがちょっと負けている印象がなくもない。今度はこの麺で別のスープとの組み合わせを食べてみたいと思った。(Ricky)

2003.7.24


 大吉が今回出す新メニューは「中華粥」を使ったラーメンである。ラーメンに粥?と思いつつ稔台へ足を運んだ。今回のムック本では新メニューの取材など別のライターさんが行っているので、実物を見たことはなくムックの写真でしか見たことがないのである。そうするとやはり「この粥っていうのはどうなのか」と思ってしまうのはやはり私も人の子である。しかし実際に出てきたものはムックの写真とは異なったビジュアルだった。

 「撮影の時はご飯が多すぎたんですよね。大分あの後で改良しました」と大吉のご主人廣瀬さん。たしかにムックの写真のように麺とご飯が混ざり合ったような、ぞうすいチックなイメージはなく、ご飯はほとんど見えずもったりしたスープのラーメンという感じ。しかしスープの中や底にはご飯が浮いているという面白いスープだ。米のせいだろうか、熱々のスープをすすると口の中に帆立の香りと味が広がる。そして意外なほどに塩分が控えめになっていて、本格的な中華料理店の粥を頂いているような印象を受ける。麺は敢えて柔目にしているようだが、個人的にはその柔さがマイナスだった。というのもスープは熱々なので、そのスープに閉じこめられている麺がどんどん柔くなっていくような気がするからである。また見た目若干寂しいのと味が単調になりがちなスープではあるので、例えばスープの上にザーサイのような箸休めがあったら、より良かったかも知れない(といいつつ私は漬物嫌いな人なので個人的にはなくて全然OKなんだけどね)。

 いずれにしても相変わらず驚かされる大吉の新メニュー。年輩の方でも安心して食べられるやさしい一杯という印象だった。(Ricky)

2003.3.1


 今回の夏の陣で、大吉はパスタチックなつけ麺にチャレンジした。「帆立と枝豆のクリーミーソースつけ麺」という一品は、店主廣瀬氏の苦労が感じられる力作となった。

 マヨネーズなどで和えられたパスタ、じゃなくて麺はベーコンビッツやトビッコなどが散らされ、混ぜれば混ぜるほど美味しく食べられる。箸で食べているのが異様なくらい、実にパスタチックなのだ。時々口の中に入る枝豆もいいアクセントになっていて美味しい。今回の麺が中華麺よりもパスタやうどんに近い方向性であったことを旨く利用した感じ、さすがである。

 …、と思った時につけダレに気づく(笑)。そう、このつけ麺の最大の弱点は「つけダレがなくても十分旨い」ということなのだ。現に廣瀬氏も「つけダレ行く前にもう味がまとまっちゃったんですよね」とのこと。入正の特選醤油「澪つくし」を使ったつけダレは、ポン酢も効いてなかなか旨い。しかし別になくてもいい。どうやってつけて食べたらいいのか悩むところである。一応、レンゲにつけダレを取って、そこで食べるようにというアドバイスだが、それはなかなか面倒だろうし、そもそもうぅむこれはつけ麺なのか?しかし旨いからいいか!みたいな一品である。★★★(Ricky)

2002.7.20


 今回の限定もそうであるように、多分、世は「つけ麺ブーム」なのでしょう。実際、街中を見渡せば正直「猫も杓子も」といった感もあります。しかし、このブームと季節柄に関係無く、従来から「つけ麺」をメニューに掲げているお店はそう多くないのかと思います。そんななかでも、以前から密かに私の「お気に入り」なのが大吉のつけ麺でして、本日、普段中々意見の合わないヨメとも珍しく一致した意見でもあったため、迷わず嵐の中稔台へと向かいました。

 開店と同時に伺い、思わず「一番ゲット」で頂いたつけ麺は、写真でもわかるように麺の盛り付けだけでも完成した一品。麺の上に彩られた食材が綺麗可愛らしく、なかなか食欲をそそられます。

 大吉店主の廣瀬氏に聞きましたところ、まず汁ごとの水煮帆立貝柱とマヨネーズ(昔、この組み合わせを伊丹十三夫妻が味の素マヨのCMにて紹介してましたね)、そして枝豆とお得意の豆乳を一緒にミキシングしたソースを作り、今回のお題目の麺に絡めたそうです。それに細かく砕いたベーコンビッツをたっぷり乗せ、仕上に中心にとびっ子を盛り枝豆を散らす。これ、麺にかん水が入ってなければ完全に「冷製パスタ」ですね。とびっ子がキャビアに替われば尚良し!なんて冗談はさておき、実際にこれだけで充分美味しくて、とびっ子とベーコンの微妙な塩味と、ほのかな帆立の旨味につられて、つけ汁が来る前に半分近く食べちゃいました!

 そして肝心のつけ汁は、あっさり目の豚骨スープにつけ麺専用の醤油によるタレを合わせ、ふのりと追い鰹で磯の風味を効かせ、ポン酢で締めています。和風テイストの押しの強いつけ汁ですね。これはこれでなかなか美味いのですが、敢えて言えば、麺とソースの「ほのかな味わい」に対し、ポン酢の「酸味」が勝っているので、もうちょっと控えめでも良いかな?これは実際、店主のアドバイス(というか注意)によれば、いつものように麺を汁にどっぷり漬けてしまうと、せっかくのソースも流れてしまうので、レンゲにとった少量のつけ汁で食すのが丁度良いとのことです。確かにこれは店主の言いつけを守った方が良さそうです。(でもねぇ、短気な腹空かしはそんなチマチマした食べ方は無理でしょう?これ提案なんですが、ザルそばのように小さいそばちょこで、徳利からタレを継ぎ足しながら食す、ってのは如何でしょう?)

 ともかく、麺だけで、そしてタレと合わせて「一粒で2度美味しい」面白い一品でございました。思わずお代わりもしてしまいました。デヴまっしぐらです。しかし大吉でいつも食した後に思うのは、店主廣瀬氏の和食にこだわらない斬新さと懐の奥深さでして、ここでは語りませんが、レギュラーのメニューも現状に留まらず常にどこかいじってます。よくフレンチやイタリアンで「引き出が多い」と表現しますが、ところがどっこい「和風でもどうだ!何でもありよ!」といった楽しみのあるお店でございました。(とみ)

2002.7.10


 という舌の根も乾かぬうちに今度は「おろし醤油つけ麺」だという(笑)。しかもデフォルトのラーメンのスープも替えているとのこと…。ったくもうっ!って感じで稔台へ車を走らせた。

 最近どうも歯の調子が悪く、親不知がうずいてかなわない、というわけで無理を言って「醤油ラーメン」を半麺で、「おろし醤油つけそば」を通常で頂くことにした。まず「醤油ラーメン」なのだが、全くといっていい程スープの性格が変わってしまった。宗田節や鯖節、昆布などを前面に出した和風ダシに従来の豚骨スープを合わせたそうだが、どうにもさかなさかなさかなぁ〜♪という「おさかな天国」状態。白濁スープとのバランスが取り切れていない感が否めない。決してまずくないし、旨いスープなのだが、他の店にない「大吉らしさ」は薄れてしまったような気がする。スープの表面には揚げネギがたっぷり乗るが、これも個人的にはあまりなくていいかなぁ。

 一方の「おろし醤油つけ麺」は、ベースのスープはデフォルトスープと同様の和風ダシ+白濁豚骨なのだが、これを冷蔵庫でキンキンに冷やしたものを出す。つまり冷たいつけ汁なのである。そこへ鰹節や大根おろしが入る。またおろしわさびが薬味としてついており、これを溶かして食べる。このわさびと鰹節の風味が、どうにも日本ソバ、ざるそばを連想させてしまうのである。せっかくの豚骨との合わせたスープの風味が、鰹とわさびに負けてしまっている。スープの温度が冷たい分余計にそれを感じた。これ、もっと豚骨の比重が高くて暖かいつけ汁で、そこに大根おろしだったらもっと面白い展開になるのではないかなぁ。。。うぅむまだまだ悩んでいるとのことだが、悩んでもっともっと大吉らしさを出して頂きたいと思った夜でありました。★★★(Ricky)

2002.3.30


 大吉の新メニュー(ってもう何ヶ月か前からあるらしい)「ピリ辛もやし醤油ラーメン」が未食だったことに気づいたので(殴打)久々にやって来た。連れもいたので「ピリ辛もやし醤油ラーメン」と「もやし塩ラーメン」を注文してみることに。

 開店当初メニューにあったという「ピリ辛〜」だが、ラー油のような唐辛子系の味付けが施されたモヤシが、最初は「うむうむうまいうまい」と食べ進めるうちに「からからはふはふ」となり、最後には「ピリピリひりひり」といった具合の味の変化を見せる。個人的には醤油スープにも合っていてなかなかであったが、辛いものが苦手な方には厳しいだろうな、という一品。一方の「もやし塩」は辛みは一切なく、普通にモヤシが増量!といったラーメンであった。

 しかしこの店は来るたびに何か新しいメニューがあるので、落ち着いて基本のラーメンが食べられなくて困る(笑)★★★★(Ricky)

2002.3.8


 大吉の冬限定ラーメンはなんと「カレー南蛮」である。カレー南蛮とラーメンってをいっ!という感じなのだが、これがなかなか面白い味わいであった。

 スープは従来の豚骨スープ、そこにカレー粉とコーンスターチを合わせたものを加える。醤油などの風味も残り、和風のテイストも感じられて正に「カレー南蛮」。粘度もかなり高く、麺を上げるとスープがついてくるという印象。またスープの上(や中)には揚げネギとガーリックが入る。スープが味も濃くもったりしたタイプなので、揚げネギやガーリックの風味がそのままスープに移ることはないのだが、時折口の中で当たったときに香ばしさが口中に広がり楽しい。

 これは悪い意味で例えるのではないのだが、小学校時代に食べたカレーの「ソフトめん」を思い出した。そんな卑怯な旨さを持つ一品である。★★★★(Ricky)

2001.12.21


 大吉のダブルスープつけ麺が「味噌」が加わることによって、「味噌」「塩」「醤油」のうちの2つを選べるようになった。ただでさえ優柔不断なのに、そんなに選択肢を迫られると困ってしまう。この日は味噌と醤油でオーダーしてみる。

 保存料を使用していない味噌なので、時期によって味噌が変わるのだそうで、2種類の味噌を使用し、デミグラスソースを使った味噌スープは濃厚でありながらも爽やかな味わい。どのつけ汁もお薦めで甲乙つけがたい。写真はその3つを並べて見たが、実際に出てくるのは2つです(笑)。★★★★(Ricky)

2001.9.2


 この日は新メニューの「冷やし麺」を食しにやって来た。っていうか、基本的に冷やし中華は「罪」と思っている男である。見せて貰おうじゃねぇか、をうをうっ、ってなノリである。

 「お待たせしました」出てきた冷やし中華は、冷やし中華にあらず。実に透明な塩スープに、中太麺、チャーシュー、出汁巻き玉子、海苔、辛目の味がつけられたキュウリ、そして柚子が添えられている。「これもよければお使い下さい」と出されたものはポン酢。早速まずはそのままの状態で頂くことにする。まず麺がこれでもか!というくらい冷えている。この冷たさがあって初めて「冷やし」と言っていいのではないか。いわゆるフツーの冷やしは「温かくない」という意味に近く、ぬるいといってもいいくらいである。しかし、この冷やしはホントに冷たい。そして問題のスープ。見た目はとても澄んでいてその表面にはキュウリの調味油が浮いている。レンゲでスープを啜ってみると、をを!なんてあっさりとしているのだ!スープももちろんキンキンに冷えていて、暑い日だったので実に嬉しかった。しかしなんでこんなに後味もさっぱりしており、すっきりしているのだろうか。これは秘密があるに違いない、と店主の廣瀬氏に尋ねたところ、なんと塩ダレを割っているのは「水」なのだとか。しかしそうとは思えない美味しさで、塩加減というかバランスがよく出来ているスープなのであった。とはいえ、飲み干すタイプのスープとは言い難い。冷たいうちが勝負である。

 冷やし中華嫌いの私だが、この冷やし麺はまた食べてみたいと思わせる一杯であった。★★★★(Ricky)

2001.6.30


 JRAの定例会合でこの店へやってきました。店に先乗りしていた僕は掲示板にも書き込みされている「らーめん大吉店主」さんとお話をしながら、本隊到着を待ちました。

 注文したのは「牛タンチャーシューメン」。この「牛タン」がかなりグー。またスープも醤油、塩両方食してみましたが、共によい味を出していたように思います。具に出汁巻き玉子が乗っていましたが、個人的には普通の玉子の方が良いかと…。

 地理的に遠くなければ再食度は高いです。あ、あとご主人の人柄もグー(これは大事なことです)。★★★★(純司)

2001.6.9


 らーめん大吉にJRAのメンバーと共にやって来ました。基本の「ラーメン」と「塩ラーメン」を注文。麺は美味でしたが、茹で加減はもう少し固めの方が個人的には好きでした。具にモヤシが乗っているのですが、量が少々多く水っぽくなってしまっていたので、もう少し量は少なくてもいい気がしました。スープは醤油の方が好み。塩は醤油に較べておとなしく感じました。★★★(Onishi)

2001.6.9


 JRAの定例会合でこの店へ。新メニューの「塩つけ麺」を、と思いメニューを見たら、なんと「ダブルスープつけ麺」なる文字が。これはありがたいとばかりに「ダブルスープねぎつけ麺」をお願いする。

 このつけ汁が2つあるというのは嬉しいもので、単調にならずに色々楽しめていい。塩のつけ汁は濃厚な重みのあるタイプの塩で、透明感のないのが個人的には◎。醤油と同じベクトルを持ちつつも、しっかり塩を感じさせるスープで実によかった。また玉子が以前のゆで卵から出汁巻きに変わっていたが、つけ麺の具としてはとても楽しめた。

 また未食の塩ラーメンをメンバー共々食してみたが、つけ麺の塩つけ汁とはちょっと異なっていて、普通の塩ラーメンの雰囲気にチューニングされていた。個人的にはつけ汁の方向性のままの塩ラーメンの方がより好みではあった。★★★★(Ricky)

2001.6.9


 先日伺ったときに試させて貰った、味噌のスープが気になって、また稔台まで来てしまった。問題の味噌ラーメンは八丁味噌と西京味噌を合わせて作った特製味噌ダレがポイント。私は個人的に赤味噌というか、えぐい味わいの味噌が苦手なのだが、八丁味噌独特の風味をうまく西京味噌が消して、しかしきちんと八丁味噌の旨味も残している、実にバランスのいいスープであった。ちょっとした辛みもついているが、さほど気にすることもなくとっとと完食。

 やはりまた「つけ麺」も食べようかなぁ、と思っていたら、ご主人がつけ麺を色々工夫してみたので、とのことだったので、やっぱりつけ麺を注文(笑)。まず麺が幅広の麺に変わっていた。これは今検討中の麺だそうで、これも佐藤製麺によるものだが、なかなか弾力もあって前回の麺よりもこちらの方が私は気に入った。またつけ汁の酸味を酢ではなく高知産の柚子で出そうという試みで、かぼすの様な緑色をした小さな柚子が麺の上に乗せられていた。これを自分で汁に絞り入れて食べるとのこと。絞ると柚子の香りがぷんと立ち、程良い酸味が汁に加わる。酸っぱいつけ汁を好みの人には物足りない酸味かもしれないが、私的には十分満足できた。なによりも柚子の果汁がスープによく馴染んでいる。これは柚子片で感じられる風味とはまた違った、より深みのある風味である。

 うぅむ、またもや旨かったぞ大吉。これははまってしまうかもしれないなぁ。★★★★(Ricky)

2001.4.28


 先月頃より会議室に話題になっていたお店である。しかもそのスレッドに当のお店のご主人がこまめにレスをつけて下さっていた。これは一度行かなければならぬ、と思いつつ時ばかりが過ぎていき、やっとこの日の出撃となった。

 というのも、牛タンチャーシューメンというメニューがある、という書き込みを見た時に「をいをい大丈夫かぁ、この店」と思ったのである(笑)。なんとなく色物系のお店なんじゃないの?と疑心暗鬼になりつつも稔台へ。場所は稔台の工業団地ソバ、いわゆるラーメン街道の1本南を通る道沿いにあった。稔台交差点のすぐ近くと覚えておくと便利かも。0時までの営業ということでギリギリになんとかお店へ着くことが出来た。店内は1名お客さんがいるだけ。さすがにこの瞬間ひるんだ、「をいをい大丈夫かぁ」と思いつつも店内へ。

 ちょうど先客は食べ終わって入れ替わりのような状態になった。他にお客は誰もいないので、「ご主人ですか?」と御挨拶。実に人の良さそうな物静かな雰囲気の方である。いつも書き込んで頂いているお礼を述べて、色々お話を伺うことに…。

 しかし、まずはラーメンを注文しなくては!ということで、ご主人に一押しのメニューを伺ってみた。「ラーメンが一押しですが、もし牛タンが気になるのでしたらラーメンと同じスープ(味)ですので、牛タンにしてみてはいかがでしょうか?」とのご提案だったので、確かにちょっと怖いが気になっていた牛タンチャーシュー麺(800円)を注文することにする。

 今年の2月10日に開店したばかりの店内は、小さいこじんまりとした雰囲気で、カウンター5席にテーブル席が10席分ほど。この店を店主一人で切り盛りしている。メニューは「ラーメン」「つけ麺」「味噌」の3本を中心にバリエーションがいくつか。大盛りのメニューもあった。ご主人は目の前で黙々と作業をされている。もうすぐ出来そうだ、期待と不安が入り交じる。

 「お待たせしました!」いよいよ「牛タンチャーシューメン」の登場である。麺は中細の多加水麺で、地元佐藤製麺所のものだそうである。ちょっともちもちしたタイプという感じであろうか。茹で加減は問題なく、スープにもよく馴染んでいる。スープは若干濁り気味の豚骨ベースのスープでタレは醤油ダレ。元のスープは豚骨を煮込んだもので鶏は不使用だとか。そしてほんのりと香る懐かしい味わいは鰹。和食での経験があるとのことで、タレに追い鰹してあるのだそうである。そして表面には少量背脂が浮いている。このスープと麺を一気に啜ると至福の時という感じである。

 そして問題の具。綺麗に並べられたのが「牛タン」である。なんでも店主が沖縄の居酒屋さんに伝授された、そもそもは酒のつまみメニューなのだとか。それをラーメンの具として再構築されたのだそうである。この牛タンがまた柔らかく、味も適度のバランスでついていて、見事にラーメンの具になっている。この牛タンだけでは物足りない人の為にも、ちゃんと普通のチャーシューも乗っている。他にはモヤシ、海苔、ゆで卵、ネギ。このゆで卵は回転が多くなっていれば「出汁巻き玉子」にしようと思っているのだとか!ラーメンに出汁巻き玉子という発想もやはり和食経験から来るのだろうか?実に面白い。

 大丈夫かなぁと思いながらその不安がどんどん杞憂と分かり、最後には大満足出来たので、ついついもう一品頼んでしまった。味噌も気になったのだが、量的に厳しいかなと思いつけ麺を注文。こちらもつけ汁のベースはラーメンと同じベクトルで若干追い鰹の量が多いのと酢で酸味を付けてある。こちらのメニューも大変美味しかったが、若干麺の弱さが感じられなくもなかった。ご主人もそこを気にされていた。そして食後のお楽しみのスープ割りは、そば屋の蕎麦湯のように、小さな入れ物に豚骨スープを入れて出してくれる。自分好みのバランスでスープ割りが出来るのも嬉しい。

 ちなみに味噌も美味しそうですね、とお話したらちょっと味噌スープを飲ませて下さった。これがまた独特の味わいでかなり面白そうであった。麺と一緒に食べてないので何とも言えないが、八丁味噌と西京味噌、どちらも保存料など無添加の良品を直接取り寄せているのだそうで、八丁味噌独特のえぐさを上手に消しつつも、その雰囲気は残しているいい塩梅のスープ。これもお薦めの一品かも知れない。

 ご主人は家業の居酒屋で修行された後、銀座の名店「末廣」でスープの取り方などを伝授され、屋台なども引いていたという経歴の持ち主。ラーメン街道といわれる県道からちょっと離れた閑静な場所で、黙々と毎日ラーメンを作っている。アイディアも豊富、新しいものを取り入れようとする先進性、ちょっと今後が楽しみなお店の登場かも知れない。★★★★(Ricky)

2001.4.19