麺屋大輝【閉店】


麺屋大輝【閉店】

ジャンル
醤油

基本メニュー
らーめん(580円)

場所
千葉市花見川区花見川2-42-109

電話
043-257-1211

営業時間
11:00〜14:30,17:00〜20:00

定休日
水、第2・3木

アクセス
京成線「八千代台」駅下車。バス約10分。「花見川交番」下車。花見川団地内2-42棟、花見川商店街内。商店街駐車場あり。


 千葉市花見川区にある花見川団地。一昔前なら住宅都市整備公団、今の都市基盤整備公団が開発した団地である。この団地の中核を成すのが花見川商店街で、飲食や診療所、小売店などが数十軒並んでいる団地の人たちのためのマーケットなのだが、その一角に先月1軒のラーメン店が開店した。地元の人間でなければまず見つけることが出来ないだろう。

 店は古い団地の古い商店街には似つかわしくない、すっきりとした落ち着いた雰囲気の外観で、店の前に立つと一瞬とまどってしまう。L字カウンター8席に、小上がり席が8席、テーブル席が2席。店に入るまでに段差は一切なく、カウンター後ろも十分にスペースが取ってあり、ベビーカーが問題なく入れる。そしてテーブル席は通常ならば4人がけが十分入るが、敢えて2人がけにしてあるのは車椅子を意識してのこと。バリアフリーが叫ばれて久しいが、しっかりそれを形にしているラーメン店は意外に少ない。ジャズが流れる店内には、佐渡や新潟のポスターなどが貼られている。上越にある日本家屋をイメージして造られた内装はどこか懐かしさを感じさせ、落ち着いて過ごせる空間だ。

 メニューはらーめん(580円)と、つけめん(680円)の2種が基本。具が沢山乗った「特製」もある。味付けたまごの文字に惹かれて(笑)「特製らーめん」(800円)を注文してみる。麺は新潟の製麺所から直送した中細麺で、縮れが若干ついている。食感も程良く甘さを感じる麺である。量は170gと気持ち多めである。具はモモ肉を使ったチャーシューにメンマ、味付け玉子、小さいかまぼこ、海苔。味玉は半熟がちょっと固めになった茹で加減で、味も付きすぎず少なすぎず。そしてスープは豚骨をベースに節系や昆布、シイタケなどを使った和風スープで、インパクトがあるスープではないが、しみじみと滋味が口中から鼻腔へと抜けていく。タレが甘めの設定になっていてなかなか面白い味わいである。

 その後つけ麺も挑戦してみた。麺や具は同じなのだが、チャーシューなど味付けをラーメンと微妙に変えているのが憎い。またつけダレのチューニングがラーメンとはまったく異なっていて面白い。和ダシが支配していたラーメンに比べると、こちらは動物系が強めに出ている。コクや濃度が違うのである。それは豚骨ベースだったラーメンと違い、こちらには鶏が加わっているからである。そして甘めだったラーメンとは対照的に、こちらは醤油の味わいというか、塩気と酸味が前面に出ている味わい。麺をくぐらせる度に動物系のうま味と香りが立ち上がってくる。

 新潟出身のご主人が独学で研究を重ねて作ったというラーメンは、実に素性のいいやさしい味わいのラーメンであった。地元の団地のお客さんに密着した、女性や家族連れ、障害を持つ人でもすっと入れる店作りを心がけているとのこと。ご夫婦の接客もやさしく心地よい。あまり人には教えたくないがやっぱり教えずにはいられない、隠れ家的な居心地のいい店の登場である。★★★★(Ricky)

2003.5.8