らあめんclover


外観(10.9.27)

醤油らあめん(10.9.27)
ニボらあめん(10.9.27)

基本メニュー 醤油らあめん(680円)
所在地 成田市花崎町766-2
電話
営業時間 11:30〜14:30,17:00〜21:00頃(スープ切れまで)
定休日
アクセス JR・京成「成田」駅下車。「JR成田駅」交差点から市役所通りを通り国道51号方面へ。栗山公園隣、「成田市役所下」交差点手前、左側。共用駐車場あり。


 成田に9月17日オープンしたばかりの新店。場所は成田駅から51号方面へ下る坂の途中、D51が置かれている栗山公園の並びにある。以前は居酒屋だった場所だと思うが、蔦が絡まる建物に馴染むように、なかなかお洒落な雰囲気のファサードに仕上がっている。店内はちょっとした喫茶店のような雰囲気で、小さな厨房を囲むようにカウンターが8席と、6名用の小上がりが1卓の14席が用意されている。注文は店に入ってすぐの券売機で。若いご主人の藤岡さんがにこやかに出迎えてくれる。藤岡さんは名店「九段斑鳩」で長年経験を積んで独立された方とのこと。いやがおうにも期待は高まるというものだ。

 メニューは「醤油らあめん」「ニボらあめん」(各680円)の2種類で、あとはトッピングのバリエーション。まずは基本となる「醤油らあめん」をいただくことにする。決して洗練されているとは言わないが、無駄な動きもなくていねいに作業を進めているのに好感が持て、これから出て来るラーメンにますます期待がかかる。スープはその都度IHで温めて提供するよう。そして出て来たラーメンは、修業先のそれとは全く異なる、いわゆる神奈川淡麗系を彷彿とさせるビジュアルになっていて、ちょっと意外に感じた。

 ベースのスープは鶏のみで、豚や魚介などは入っていないよう。鶏油は軽めなので多分スープから出ているものだけだろうが、下手に油を足していない分非常にすっきりと飲みやすく仕上がっている。これは多分にこの近隣の客層に配慮してのことだろう。そして鶏の旨味と共に鼻腔を抜けるのがキリッとした醤油の香り。小見川の「ちば醤油」のブランド「下総醤油」と「千波」を使って醤油ダレを作っているとのことだが、醤油のしっかりとした風味と香りがギリギリのバランスで出されていてお見事。スープをしっかりと持ち上げる細ストレート麺は、東金の「中村製麺」に特注したオリジナル麺で、千葉県産の小麦をブレンドしたもの。気持ちザクッとした食感が心地よい。具は柔らかなチャーシューにしっかりと味のついたゴボウ。海苔に刻み葱が2種。どれも存在感を出しながら麺とスープを邪魔しない脇役に徹しているのが素晴らしい。

 正直新店とは思えないクオリティに驚き、思わず予定にはなかったもう一杯の「ニボらあめん」も追加で注文。こちらは通常のらあめんに煮干しの粉などを入れたもので、鶏の旨味の中にたゆたう程よい魚介加減が悪くはないが、ノーマルの醤油らあめんとこれを比較した場合には、圧倒的に前者のシンプルな醤油らあめんの方がバランスに優れていて美味しいと思う。

 千葉の食材や素材を活かした、千葉に根付いたラーメンを作りたいと語るご主人は、先に書いたように醤油はちば醤油、麺には千葉県産の小麦、野菜や肉などの素材についても極力千葉県産のものを使用しているのだそう。店名の「clover」もご主人の地元である四街道の四と、千葉県の葉を英語にしたもの。さらにアルファベット表記なのは、chibaのcとramenのrの間にloveが入っているから、というあまりにも出来過ぎた店名。それだけ千葉への思いが熱いご主人が作る一杯。おそらく今後さらに進化していくだろうから、まずはスタートラインの今の味を記憶に留めておくべきだと思う。千葉のラーメン好き必食の店が成田に出来た。(Ricky) Check

2010.9.27