中華小皿料理Dragon(閉店)


中華小皿料理Dragon(閉店)


外観(13.8.18)

ベジとんしょうゆ(12.12.2)
あっさり塩(12.12.2)

TANTAN麺(12.12.2)
野菜とトウモロコシの冷製つけ麺(13.8.3)

エビチリ(12.12.2)
BLACKスブタ(12.12.2)

チャーハン(12.12.2)

旧外観(12.12.2)

ラーメン劇場店外観(13.1.9)
ベジとん牛乳ラーメン(13.1.9)

所在地 市川市湊5-2
電話 047-398-4155
営業時間 17:00〜翌2:00
定休日
アクセス 東京メトロ東西線「行徳」駅下車。県道6号「行徳駅入口」交差点を左折、県道沿い右側。

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 昨年の12月オープン以来、ラーメンと本格的な中華料理が楽しめる店として定着した感のある「じぇんとる麺」。しかし、やはり一般的には何屋か分かり辛い側面もあるようで、今月中旬より中華を前面に打ち出した店「中華小皿料理Dragon」と屋号を変えてソフトリニューアル、来月からの本格稼働を目指している。これまでの「ベジとん」は終わって「中華そば」にシフト。メニューなども一品料理を中心に再構築される。そんなじぇんとる麺→Dragonに今月の十軒十麺をお願いした。もちろん中華料理出身の小林さんのその技が見たくてのオーダー。しかしオーダーはあくまでもシンプルに「千葉をイメージした一杯をお願いします」だけ。さて、どんなメニューが飛び出すか。

 小林さんは2種類の限定麺を用意して下さっていて、そのうちのどちらかを決めて欲しいという。一つは勝浦タンタンメンをじぇんとる麺スタイルで仕上げた辛いラーメン。外房出身の小林さんだけあって、しっかりと勝浦タンタンメンをなぞっていながらもそこに中華の技が光った一杯で、これはこれで大変美味しいものだったけれど、より意外性の高いもう一つの「千葉県産野菜とトウモロコシの冷製スープつけ麺」(850円)を選ばせて頂いた。

 まず見た目に美しいビジュアル。麺の上にはイタリアンパセリやバジル、トマトなどが色鮮やかに配され、添えられた具の皿には翡翠茶碗蒸しが乗せられた塩豆腐、茹でたトウモロコシ、シシトウ、ベビーキャロット。使っている野菜はすべて千葉県産のものを使用。具材の中でも中華の技が光るのが「塩豆腐」。ここにかけられている翡翠茶碗蒸しは船橋産小松菜を使用している。一つひとつの具材に仕事がしっかりと施してあってさすが料理人の作るものは違うなと感じさせる。

 そしてつけダレが冷たいコーンスープ。中華ではコーンスープは一般的なので、ある程度の味は想像していたのだがその想像を綺麗に裏切ってくれる。千葉県産のトウモロコシを丁寧に裏ごししたものがベースになっている。通常コーンの甘みを生かすことが多いと思うのだが、そこにしっかりと塩気が加わってさらに鰹節や宗田節の出汁がブレンドされている。中華的なのに和の味わい。このつけダレ単体でも飲みたくなってしまうほど。表面にはオリーブオイルがふんわりと浮かべられていて香りも立体的。麺はレギュラーと同じく京都の「麺屋棣鄂」の細麺。水で締めるとこれがまた美味しいのだなぁ。

 見た目に美しく食べて驚きがある夏の限定らしさがあふれた渾身の一杯。一日10杯限定、8月3日から31日までの期間限定メニューなのでお早めにどうぞ。(Ricky)

2013.8.3

Check

 行徳のいわゆるラーメン街道にオープンしたラーメンと中華料理、お酒が楽しめるダイニングバー。店主の小林正和さんは中華の鉄人としても知られる脇屋友詞さんに師事。「トゥーランドット游仙境」などで料理の腕を磨いた後に、地元の友人である「麺処まるわ」石井さんの下でラーメンの世界へ。ワンズモールラーメン劇場に出店していた「麺処まるわCHINESE STYLE」の店長を任された後に独立開業した。キャリアとしては申し分なく、そのキャリアを駆使したメニュー構成の店になった。

 ラーメン類は「ベジとんラーメン」(680円)が基本で、その他に「あっさり」(680円)「TANTAN麺」(800円)が用意されている。基本となるベジとん、あっさり共に醤油と塩がある。「ベジとんラーメンしょうゆ」は名前からするといわゆるベジポタ系を想像するところだが、基本はライトな味わいの豚骨醤油スープ。そこに優しく野菜の旨みが加わった感じで醤油もしっかりと立っていてなかなか美味しいスープだ。そこに合わせられた棣鄂の麺もパツンとした食感が軽やかで親和性が高い。気になったのは「ベジとん」という名前。ラーメン好きにはベジという言葉は訴求力があると思うが、イメージするのはいわゆるベジポタだろうし、一般の方はベジと聞けば野菜そのものを想像するはずで、そういう意味では具にも野菜が乗っているわけではないし、スープに野菜を強烈に感じることもないので、いずれにしても名前とのギャップに戸惑う人は少なくないかも。

 「あっさり塩」はまるわ同様、三軒屋のラーメンを下敷きにしてあって、牛や鶏の旨みが支える満足度が高く外さない一杯。「TANTAN麺」は濃度の高い豚骨スープにさすが中華出身というガチの芝麻醤と麻味が効いた本格的なもの。さらに「エビチリ」(880円)や「BLACKスブタ」(680円)などの一品料理もさすがの完成度でしかも安い。こんな安く出していいのかしら、と思うほど。

 店内は黒を基調にしたスタイリッシュな雰囲気でカウンター、テーブル共にあって色々な用途で使えそう。気になるのはいわゆる「ラーメンダイニング」というコンセプトがどこまで地元の人達に伝わるか。ラーメンも中華も美味しくてお酒も飲める店。こんな便利な店はそうそうないと思うので、頑張って頂きたいなぁ。(Ricky)

2012.12.2