麺屋青山臼井店

外観(06.4.26)

味玉らーめん(06.4.26)

味玉つけ麺(06.4.26)

CW限定 OB(07.6.1)

ココナッツプリン(06.4.26)

基本メニュー らーめん(680円)
所在地 佐倉市稲荷台1-10-2-102
電話 043-461-5898
営業時間 11:00〜14:30,17:30〜22:00
(スープ切れで終了)
定休日 なし
アクセス 京成線「京成臼井」駅北口下車。線路沿いを東京方面へすぐ。駐車場あり。

 私が手掛ける千葉ウォーカーの「千葉ラーメンスタイル」と、チバテレビの「ちばラーメン百科」が揃って60回ということで、コラボレーションイベントを企画した。それが「革新型ラーメン」の競作である。醤油味、味噌味のラーメンというのではなく、今までのラーメンとは違った「未知の味」を提案して貰うという難しいお題の企画で、いつもの限定のように多くの店に参加して貰うのではなく、毎月限定ラーメンを発表している「麺屋青山臼井店」と「魂麺まつい」の2軒に「対決」をお願いすることにした。もちろん細かい擦り合わせはしていないが、2人の中であっさりとこってりの方向性だけは決めたのだそう。青山氏は今回こってりの方を受け持つこととなった。より凝った作りにしたいために今回は厨房の広い臼井店での提供になった。

 青山氏がたどり着いた革新型のラーメンは「OB(オニオンブラック)」(880円)。味の中心には「タマネギ」を置き、その味と絡ませる素材に「牛」を持って来た。これは牛丼の発想ではあるのだが、ベストマッチの組み合わせであると思う。タマネギの可能性に挑むというか、スープに油に具にと、色々なタマネギの製法、使い方を丼の中に入れ込んだ感じ。スープベースは牛骨と豚皮をどろどろになるまで煮込んだもの。粘度もあって重く感じるスープだが、後口がさらりとしているのは牛ならでは。小鍋で温めて最後にビーフジャーキーを加え、さらなる牛の旨味を加えている。

 また今回の味としては醤油なのだが、この醤油ダレが香ばしく食欲をそそる。というのも、注文を受けてから中華鍋で牛脂と刻んだタマネギを炒め、最後に醤油ダレを加えて焼くのである。焦がしたカエシの香ばしい香りが味のポイントになっているのだ。麺は自家製14番太麺で歯応えもありスープに合っている。そしてスープの表面にはタマネギを焦がして作った「黒油」が浮く。ニンニクの焦がし油「マー油」よりも柔らかい香りと味で、このスープとコンセプトにぴったり。

 具は国産牛サーロインを使ったしゃぶしゃぶ、白タマネギと赤タマネギのスライス、フルーツトマトとペコロス、牛スジの串刺し。とろとろの玉子なんかものせられてしまっては、こりゃもうずるいというか反則というか(笑)濃厚で旨味も強いラーメンだけに途中の飽きも心配されたが、トマトソースや三つ葉などで目先を変えているのがさすが。

 最初牛の旨味と香ばしい醤油の香りがする「牛骨醤油ラーメン」なのだが、途中からタマネギの甘み、香り、苦味などが押し寄せてきて、最終的には「タマネギラーメン」という味になっている、まさに革新的な一杯。1日20杯(昼夜各10杯ずつ)6月30日までの限定メニューだ。(Ricky)

2007.6.1

 麺屋青山、待望の2号店がついにオープンである。これまで様々な場所が検討されてきたが、青山氏が選んだ場所は京成臼井の駅前。ここはかつて「らーめんむつみ屋」だった場所で、その後もラーメン店になっていたところである。正直臼井という街は北よりも南が栄えているのだが、駅のホームからも良く見える立地で、またビルの上に大きな看板も立てているので、南口からでもよく見える。

 店は基本的にはむつみ屋時代のレイアウトと造作を踏襲しているが、一部のテーブル席を小上がりに変更したり手が入れられている。厨房に面する形でストレートカウンターが8席に、4名用テーブルと6名用テーブル、さらに6名用小上がり席という席数になっている。

 オープン当初のメニューは「らーめん」(680円)「つけ麺」(680円)「塩らーめん」(680円)が基本。あとは「味玉らーめん」(780円)や「ちゃーしゅーめん」(980円)などといったバリエーションが並ぶ。その他デザートとして「ココナッツプリン」(250円)などもある。また大盛は50円増し、特盛は150円増しになっている。基本的なメニューのラインナップを見る限りでは、成田店と大差ないように感じられるが、その内容は随分と変化している。食べたメニューは「味玉らーめん」「味玉つけ麺」の2種類。どちらもこってりで。

 まずスープ。成田では豚骨白濁ベース(こってり)と鶏ガラ和ダシベース(あっさり)のスープだったが、臼井では豚骨を使わずに鶏白濁ベース(こってり)と鶏ガラ和ダシベースのスープ)あっさり)に変更されている。濃度がかなりある鶏白濁スープは重さも持ったかなり濃厚なスープなのだが、意外なほどに後味がさっぱりとしていてすっきりと飲ませてくれる。ラーメンのスープでは、加えられたニンニク油がしつこすぎずにいい風味。醤油ダレもそれほど前に出てきておらず、成田のラーメンとは同じ方向は向きつつも、まったく違う味わいに仕上げているのはさすがである。またつけ麺のつけダレは魚粉がより効いていて、甘さもあって成田に近い味わいになっている。

 麺は自家製麺にシフトしてしばらく経つが、以前に比べれば大分安定していい麺になって来ていると思う。この新店に製麺室を新たに設けて、2つの店の麺を打っていくのだという。ラーメンの麺はこってりで中太麺(18番)とあっさりで細麺(24番)と成田の麺と変わらない。麺で変化しているのはつけ麺の麺である。あっさりはラーメン同様切り刃24番の細麺だが、こってりの方は切り刃8番の平打ち麺。切り刃の番手は30mmの麺帯から何本の麺を切り出せるかという数字なので、8番ということは30/8mmつまり4mm弱の太さの麺ということになる。これはこの臼井店だけのオリジナル麺になるのだという。コシがあまり感じられず正直もう少し熟成していた方がいいと思ったが、なかなか他ではお目にかかれない食感の麺であることは間違いない。ただどことなくきしめんやうどんを連想させる麺でもある。さすが平打ち麺だけあってスープとの絡みは非常によく、つけダレをドンドン引っ張ってきてくれる。

 また麺屋青山の代名詞ともなっている「味玉」は、鰹醤油に一昼夜漬け込んだ「鰹味玉」になっている。かの「生クリーム味玉」のような面白さはないが、ラーメンの味にピッタリと合った完成度の高い具材になっている。チャーシューは成田同様自慢の炙り焼きで、注文を受けてから焦げ目をつけて焼き上げる。その焦げ目と共に食欲をそそるいい香りがチャーシューについている。

 成田の本店と同じ方向性を持ちつつも、独自の新機軸を打ち出しているところが見事。食べ較べてみるのも一興かと思う。また成田で好評の限定ラーメンや、新メニューも登場予定だというからそれも楽しみだ。(Ricky)

2006.4.26