ら〜麺あけどや


外観(13.8.24)
味噌らー麺(13.8.24)
胡麻味噌麺(13.9.27)

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香味正油らー麺(13.8.24)
香味正油らー麺(14.5.23)

【限定】千葉味噌中華そば(13.9.27)
所在地 市川市市川南1-2-22
電話 047-324-1760
営業時間 11:30〜15:00,18:00〜23:00
11:30〜15:00,18:00〜22:00(土日)
定休日 月(祝の場合は翌休)
アクセス JR総武線「市川」駅南口下車。ロータリーを出て左折し直進。道沿い右側。

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 オープンして9ヶ月、着実にリピート客が増えてきて人気を博している「あけどや」。阿修羅颯時代からの常連客がいたにせよ、しっかりとお客さんが定着している印象を受ける。今回は阿修羅颯時代からずっと使っていた製麺所から、京都の人気製麺所「麺屋棣鄂」製に変更したとの知らせを受け足を運んでみた。

 店主の夏目さんにメニューをお任せしたところ、「香味正油ら〜麺」(700円)を勧められたのでそれを。オープン以来となる香味正油は、見た目こそ以前食べた時と大差ないが、スープそのものの旨味が強くなっていて醤油のキレも出て来た。2種類のチャーシューも変わらぬ美味しさだし、柚子のアクセントも非常に効果的。最後まで飽きさせないバランスの良さも変わらず。ていねいに作られた一杯という印象はまったく変わらない。

 新しく変わった麺屋棣鄂製の中細ストレート麺は、以前よりもしなやかな食感でスープとの絡みも良く、食べ進めていくにつれて口の中で麺の味わいがしっかりと広がってくるもの。つるっとした口当たりは以前よりもおとなしく感じるけれど、びっくりするほどの違いは無い。大幅に印象を変えてしまうことを嫌うお客さんも少なくないだろうから、この選択は非常に良いと思う。前の麺も決して悪くは無かったけれど、今度の麺もなかなか良い。レベルの高いところでより上を目指している印象だ。

 新店ながらも経験豊かな店主だからこそ、客の分からないレベルで少しずつ向上を目指していくことが出来る。目立たないけれど着実に確実に美味しさが増している。これからがますます楽しみになって来た。。(Ricky)

2014.5.23


Check

 前回より1ヶ月おいて再訪問。前回メニューになかった新作「胡麻味噌麺」(700円)を。味噌ラーメンの名店「パンケ」と胡麻ラーメンの人気店「拉麺阿修羅」の両方で店長を務めてきた、店主ならではという一杯はとてもオリジナリティがあって完成度の高いものであった。

 まずビジュアルは胡麻味噌スープの上にマー油と胡麻がかかって、どことなく阿修羅を彷彿とさせるもの。しかし阿修羅の胡麻ラーメンは醤油ベースだったのに対し、こちらは味噌ベース。濃厚スープと清湯スープをブレンドしたというベースは、思ったほど重くなくて軽やか。そこにたっぷりの胡麻ペーストが加わることで、粘度がまたプラスされているような印象だ。味噌ダレは通常の味噌ラーメンと同じ味噌ダレだそうだが、胡麻が加わることでここまで印象が変わるものかと驚いた。ほのかな甘みがスープを飲ませる吸引力になっている。マー油と共に鰹油も浮かべられていて香りも良い。

 こちらの基本メニューとなる「味噌ら〜麺」は、かなり濃度が高くて食べ手を選ぶ印象があるが、こちらは幅広い層に受け容れられそう。辛味の無いタンタンメンとはかなり陳腐な表現になってしまうが、イメージとしてはそんな感じ。練り胡麻のコクが豚骨の甘みと相乗効果で高まっているスープに中太の麺がよく絡んで隙がない。そう、この店のラーメンはとにかく隙が無いのだよ。派手じゃないのだけれど、しっかりと存在感がある。

 そんな隙のない店主に十月の「十軒十麺」をお願いした。「千葉味噌中華そば」(800円)。千葉県の食材で毎日でも食べられる味噌ラーメンを作りたい、というのが夏目さんのコンセプト。果たして出来上がったラーメンはその言葉通りの一杯になっている。清湯スープに九十九里のカタクチ、マイワシ、ウルメと3種の煮干しで取ったスープを合わせたダブルスープ。味噌は佐倉のヤマニ味噌の「ちばの恵」を使い、素朴で優しい味わいを演出。林SPF豚の低温調理チャーシューに、佐原錦爽どりの味噌漬チャーシューも美味しい。これはレギュラー化しても皆に喜んで貰えそうな一杯だ。限定らしいサプライズは無いけれど、レギュラーメニューに負けない完成度がある。10月末日までの期間限定販売。必食の一杯だ。(Ricky)

2013.9.27


 市川駅南口に今年6月オープンした新店である。以前「拉麺阿修羅颯」があった場所をリニューアルしているが、店内の配置や雰囲気はほとんど変わらない。店主はその阿修羅颯で店長を務めていた夏目氏で、店舗ごと独立したような形になっている。とはいえ、出しているラーメンは阿修羅とは異なる完全なオリジナル。現在は味噌、醤油、汁無し担担麺という3種類をメニューに揃えている。

 こちらでの基本の一杯は「味噌ら〜麺」(700円)になるだろう。店主の夏目氏は阿修羅の前は八千代台の名店「ラーメンパンケ」で長年店長を任されていた人物。その時の経験を活かした味噌ラーメンは、いわゆる札幌味噌ラーメンをなぞっていながらもオリジナリティを十分に感じさせる一杯に仕上がっていた。4種の味噌を使った味噌ダレとスープを鍋で焼いて、仕上げにとある隠し味を含ませた味噌スープは濃厚とろとろ系。かなり粘性の高いスープではあるがしつこさは一切なく、動物系の旨みもちゃんと感じさせるバランスがお見事。別添えの柚子生姜も後半で入れるとナイスアシスト。野菜はしっかりと煽っていて香ばしさも出ている。麺はカネジン食品の縮れた黄色い札幌麺で文句無くマッチしている。昨今の濃厚系味噌ではあるものの、昔ながらのステレオタイプな味噌ラーメン好きにもしっかり訴求してくる。

 もう一杯の看板メニューである「香味正油ら〜麺」(680円)は、醤油の甘い香りと魚介の風味が優しく香るスープにツルッとしたカネジン食品のストレート麺が馴染む正統派和風醤油ラーメン。後半に刻み柚子が効果的に風味を膨らませてくれ、最後迄飽きさせることがない。チャーシューは豚と鶏の2種類が乗っていて、どちらも淡い味付けでスープの邪魔をしない。しっとりとした食感が心地よく、噛み締めるごとに肉の旨味が広がってくる。取り立てて際立つ個性は無いけれど完成度の高い一杯。

 味噌も醤油もどちらも奇を衒う事なく、まっすぐにラーメンと向き合って作っている誠実な印象。派手じゃ無いけど静かな凄みがある。ラーメン好きだけではなく、しっかりと地元住民の趣味嗜好に合致しようとしている。これまでの豊富な経験からまだまだ引き出しがあるであろう店主。今後も要注目の新店が市川に登場した。 (Ricky)

2013.8.24