13湯麺


外観(11.9.22)

湯麺(06.1.7)
五香ラーメン火鍋味(11.9.22)

炒葱麺(04.12.5)
塩湯麺(03.3.1)

光麺(00.4.8)
豚バラ煮(中国風角煮)(06.1.7)

広州炒葱麺+温泉玉子(08.10.17)
特製ぶっかけ(06.1.7)

限定 魂つけ(04.8.1)
CW限定 白湯麺(05.1.22)

CW限定 悪魔の喉笛(06.6.10)
CW限定 プライア・デ・コパカバーナ(06.6.10)

CW限定 松戸魂(07.1.7)
CW限定 野菜の微笑(07.7.17)

十全大補湯麺(09.3.31)
野菜のほほえみ(10.3.31)

旧店舗外観(04.11.3)

所在地 松戸市五香5-1-1
電話 なし
営業時間 12:00〜24:00
定休日 不定休
アクセス 新京成電鉄「元山」駅下車。出入口1(北側)を出て直進し、及川酒店を左折し直進。突き当たりを右折し、村田珠算教室先を左折、県道281号線まで直進。県道を右折しすぐ右側。高龍神社向かい。

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 昨年6月に惜しまれつつも一旦休業した「13湯麺」が復活した。場所は元山駅が至近となるが、今まで店があった五香駅から六実方面へ県道をまっすぐ行ったところ。13湯麺の製麺所だった場所を改装してカウンター5席の店となっての復活だ。五香時代も人気の店だったので、5席では対応出来ないのではないかと思うが、隣の製麺スペースにもちょっとしたテーブルがあったりして、最大で十数名までは対応出来るよう。以前のウッディなバーのような雰囲気とは一変し、鉄の質感あるカウンターなどが配されてちょっと工事現場のような屋台のような、なんとも面白い雰囲気の空間に仕上がっている。

 メニューは五香時代と同じものもあれば新しいものもあり、店の小ささの割にはかなりのバリエーションがある印象。一通り列挙すると「元祖とんみん(醤油、塩)」(400円)「ねぎそば」(600円)「光麺」(200円)「塩ぶっかけ」(700円)などの定番の他、新しい看板メニューである「五香ラーメン」(550円)や「焼そば」(550円)、さらには「チャーハン」(550円)「ぎょうざ」(1個80円)などのサイドメニューに、「もつ焼」(1串80円)「五香ねぎ炒め」(400円)「もつ豆腐」(250円)なども揃う。お酒のメニューも「カイピリーニャ」(500円)をはじめビール、焼酎も。中華のメニューが増えているのは、休業中に五香の中華料理店「大福龍」の店主より色々な技術などを教わったからだそう。

 今回いただいたのは新メニューの「五香ラーメン」。こちらは並だと550円だが、中盛で600円大盛で650円となる。さらに基本は醤油味だが、カレー味だと100円増し、火鍋味だと150円増しになる。店主松井氏のオススメは火鍋味だというので「五香ラーメン火鍋味」(700円)をお願いする。移転前から変わらないが、この店では基本的に注文を受けてからすべての調理を始める。今回から登場している餃子も注文を受けてから皮で包んで焼くのだそう。このラーメンもまず野菜を炒めてそこにスープとタレを合わせ、さらに火鍋の調味料を加えて熱々に仕上げていく。

 スープは丸鶏ベースの旨味あるものに麻辣味の火鍋テイストが加わる。熱々ピリ辛のスープにキャベツやモヤシなどの野菜が良く合っていて食欲をかきたてる。そこに中太のもちもちした食感の麺が合わせられるのだが、麺については業界屈指の達人と言われるだけあって文句なし。またこの日はレバーが入っていたが(日によって肉などの具材は変わる模様)、このレバーも辛いスープに合っていて美味しかった。麺は基本で100g程度なので、中盛(200g)が適量か。大盛の300gでも合計で800円なので価格としてはリーズナブルだと思う。

 何はともあれ名店の復活を祝いたい。以前よりもアクセスし辛い立地とはなっているが、駅から歩いてでも来る価値がある店だと思う。一見さんにはちょっと突っけんどんな客あしらいだけはどうにかした方が良いと思うが(苦笑)。(Ricky) Check

2011.9.22


 千葉拉麺通信開設10周年を記念した限定メニュー「十軒十麺」企画。毎月千葉県内の人気店が「千葉」をテーマにしたラーメンを創作競演する企画だが、4月は13湯麺の登場である。その名も「野菜のほほえみ〜十年の想い〜」(550円)。以前千葉ウォーカーの限定ラーメンでも「野菜の微笑」という汁なしメニューを作ったことがあるが、今回の作品はまったく別のものとなる。

 まずその出て来たビジュアルは白濁したスープの中に野菜がごろごろと入っていてまるでシチューのよう。通常の13湯麺のラーメンのイメージとはまったく異なる。丼は通常のラーメン丼よりも小さい、普段光麺などで使っている丼に入ってくる。スープベースは丸鶏とSPF豚の新鮮なモツをじっくりと煮込んだ白濁スープ。野菜も軽く炒め煮したようになっているので、モツと野菜の旨味がスープにしっかりと溶け込んでいる。モツは軽く炒めて味わい深く、柔らかでありコリッとした食感もあって楽しい。麺は3種の小麦粉を使いしっかりとコシを出した切り刃12番の極太麺で、もちろん自家製麺。具にはジャガイモ、カブ、トマト、ピーマンなど地元松戸産の無農薬・減農薬野菜をふんだんに使用。その日の旬の良い野菜を選んで新鮮な野菜の味を感じられるようあっさりとした味付けになっている。

 地元の野菜の味をしっかりと引き出しながら、それでいてちゃんとラーメンに仕上げてあるバランスはさすが。ポーションは小さいが麺にも存在感がありまったく物足りなさはなく食べ応えも十分ある。それでいて価格は550円という安い金額。1日10杯限定とのことだが、スープが切れるまでは出せるそう。4月末日までの期間限定メニュー。(Ricky)

2010.3.31


 CW限定企画の一環として13湯麺で新しく始まった期間限定のラーメン。「十全大補湯麺」(700円)という仰々しい名前の一杯は、これで「じゅうぜんたいぷーとんみん」と読む。「広州炒葱麺」同様に中国での旅で出会った「火鍋」にヒントを得て作り上げたという一杯である。この「十全大補湯」とは簡単にいえば漢方の処方のことで、シャクヤク、ニンジン、カンゾウなど10種の素材をブレンドしたもので、食欲不振や貧血などに効果があるのだそう。これを台湾などではスープを煮込む時に使っているのだが、言われてみれば確かに街のあちこちで「十全なんとか」という鍋屋などを見ることが出来た。中国、そして台湾好きの松井氏ならではの一杯といえる。

 では台湾と同様にそれらの素材でスープを取っているのかといえばそうではなく、松井氏はこの素材と白絞油で香味油を作った。聞けば本土の特級料理長直伝のレシピなのだそう。この手の素材はスープとして煮込めばうま味とともに嫌なえぐみというか、クセが出て来て食べ辛くなることが多いのだが、油にしたことで素材の香りだけが見事に移って、妙なクセが味としてはあまり出てこない。この油が相当の実力で、ぶっちゃけこれを浮かべれば何でも美味い。実際レギュラーメニューの「湯麺」の鶏油をこれに変えただけでもエスニック湯麺に早変わりするし、「光麺」の相性の良さについてはあらためて書く必要もないだろう。

 その油を使い、野菜を炒めてラーメンの上に乗せた。いわゆる「タンメン」である。これが美味しくないわけがない。松戸産の新鮮な無農薬、減農薬野菜をたっぷりと使用し、特製「十全大補油」で炒める。香ばしい香りと薬膳素材の深い香りが一体となり、湯麺の丸鶏スープに新たな表情を加える。そして金ヶ作の朝採り卵を割ればまた違った味わいが楽しめる。この香味油には相当な原価がかかっているそうだが、とりあえず4月13日までの限定であるが、これはぜひレギュラー化していただきたい一杯である。※追記:お客さんの要望によってレギュラー化が決定した。(Ricky)

2009.3.31


 広州へ食の勉強がてら出掛けたという店主の松井氏。帰国後早速その時に食べた「火鍋」のつけダレをヒントにメニューを考案した。それが「広州炒葱麺(塩ネギそば)」(630円)である。

 定番メニューの「炒葱麺(ネギそば)」の塩バージョンと言ってしまえばそれまでだが、その味わいは全く別のもの。向こうで食べた火鍋のタレは塩ダレだったそうで、そこから塩味になっているのだが、通常の炒葱麺では味の決め手となっている沙茶醤が使われておらず、代わりに花椒がこの味の決め手となっている。そこにほのかに香るゴマ油の香ばしさ。温泉玉子はオススメのトッピングで、ピリッとしたスープがまろやかに変化する。

 新しいメニューなのだが、以前からあったかのようにこの店らしさが滲み出ている一杯。葱好きは必食だ。(Ricky)

2008.10.17


 千葉ウォーカー「涼風!夏ラーメン」企画との連動メニュー。夏の定番メニュー「冷やし中華」を新しくアレンジして作る「創作冷やし中華」というジャンルの中の一品であるのが、「野菜の微笑」(735円)である。

 地元松戸で採れたトマトやキュウリなど、無農薬夏野菜の美味しさをストレートに活かそうと、タレの味で食べさせる従来の冷やし中華とは異なり、「一三味」と呼ばれる創作調味料を振りかけて食べさせているのが面白い。山椒や唐辛子など13種類の香辛料などが入った調味料は、要するに七味のバージョンアップ版である。様々な素材の香りと程よい塩分が野菜の旨味をさらに引き立てている。絞られたライムの酸味と風味もまた爽やか。

 面白いのは生もずく。野菜にはない食感が新鮮で、これが夏らしさをさらに演出している。温泉玉子をからめるとまた違った味わいになり、色々な表情が楽しめるメニューだ。7月限定のメニュー。(Ricky)

2007.7.17


 ちょうど一年振りとなるこの店のレポ。千葉ウォーカー冬の陣「千葉の冬味噌」の一環として創作していただいたのが、この「松戸魂」(800円)である。地元千葉の味噌と食材を使って作る冬の味噌ラーメンというのがテーマだが、店主の松井氏は松戸という地元にこだわって味噌ラーメンを作った。

 使用する味噌は地元で農家を営む松戸さん(偶然)という方が作っている、二年モノの熟成手作り味噌を特別に分けてもらったもの。中華鍋にニンニクやショウガを下ろし入れて、そこにこの味噌を入れて焼いていく。その時に野菜も一緒に炒めていくのだが、この野菜も地元松戸産。松戸無農薬栽培研究会の有機栽培無農薬野菜を使用している。その時の旬のいい野菜を使うようだが、この日は里イモ、トマト、矢切ネギ、キャベツ、にんじんと具だくさん。多少鍋で焼くので野菜に焦げ目がついて香ばしさが加わっている。スープは通常のスープだが、少し牛乳を加えているので味噌ともよく馴染んでいる。また隠し味にオイスターソースが入っているのも食欲をそそる秘密だろう。麺は自家製中太麺が200gでボリュームも満点。

 これは期間限定のみならず、その時期の旬の野菜を使ってレギュラーメニューとしても成立すると思う。一つ一つを鍋で焼いていくので結構な手間であるとは思うが、ぜひ継続してメニューに加えてほしい一杯であった。(Ricky)

2007.1.7


 この店には何かとよく来るのだが、たいていコーヒーやウィルキンソンを飲んでたり、角煮とかつまんで退散するので、ラーメン食べないことも多い(殴打)。なので知らない内に味玉が終わって温玉になってたり、ぶっかけに「特製」なんてのがあったりして驚く。今回はその「特製ぶっかけ」(630円)に挑戦してみた。

 そもそも「ぶっかけ」なるメニューは、讃岐うどんなどにもある、麺に生醤油をたらした非常にシンプルなメニュー。強力な存在感を持つ自慢の太麺は220gのボリュームで十分食べ応えがある分量。通常の「ぶっかけ」はここに葱とメンマが乗るだけなのだが、「特製」の場合は今がもっとも旬だという地元松戸の矢切ネギを刻んだモノと、特製の挽肉味噌、温玉が乗ってくる。この温玉は厳密に言えば温泉玉子ではなく、黄身がゆるゆるなヤツ(正しい温泉玉子は黄身が固い)。このゆるゆる黄身を割って挽肉と共に混ぜて生醤油をぶんまわしてワシワシと喰うのは実に旨い。

 中でもこの挽肉の味付けがちょっと甘めに味付けられていて、効果的にニンニクが使われています。このニンニクのバランスが突出しすぎずかつ引っ込みすぎず、非常にいいバランスなのだ。この挽肉の甘さと温玉のまろやかな味わいに絡まれて一層旨さを増す自慢の太麺。そしてダラダラしがちなこの味の構成を引き締めるニンニクと生醤油のキレ味。矢切ネギの香りと甘味もいいアクセント。簡単に作られているメニューではあるが色々な表情を持っていて、十分楽しめる一杯に仕上がっている。

 なおこのメニューはメニュー表に書かれていないのだが、別に常連さんのみが頼めるといったモノではなく、単純にメニュー表に書くのが面倒なだけらしい。店内にはポップが張られているかと思うので、ぜひ注文してみて欲しい。(Ricky)

2006.1.7


 13湯麺の新メニュー「白湯麺」である。これで「パクとんみん」と読ませる。元々はCW限定冬の陣で、5人の店主をエリアで五行説に基づき色分けし、「白」というテーマで取り組んだ限定メニューだったのだが、好評につきレギュラーメニューとなった一品である。

 ニンニクで炒めた白モツと白菜で「白」というテーマを表現。ニンニクの香りと味もさることながら、そこに振られたトウガラシ粉がより食欲をそそる。麺は通常の細麺ではなく、自家製平太麺を使用。看板メニューの「湯麺」が上品、あるいは女性的なラーメンだとするならば、この「白湯麺」は明らかにその対極にあるラーメン。ガッツリ食べる男のラーメンといった感じだ。醤油もけっこう立っていて、味の濃いワイルドなラーメンはありそうでなかなかない。

 別物といえば別物なのだが、例えば奈良天理のスタミナラーメンを彷彿とさせる一杯。ジャズ(最近はサンバだけど)の流れるお洒落なお店で食べるよりも、屋台で食べる方がさらに美味しいと感じさせるラーメンだ。(Ricky)

2005.1.22


 最近になって「太麺」を作りはじめた13湯麺。これまでの細麺もレベルの高い麺だったことは間違いないが、新しい太麺は衝撃的な麺であった。これまでは「ぶっかけ光麺」(店によっては「特もり」)という汁なしメニューでしか味わえなかったが、京成企画限定の夏メニューで「つけ麺」の麺として登場した。「魂つけ」(630円)がそれである。その太麺は250gとボリューム満点(500gバージョンは840円)で、つるつるしこしこした食感は快感。つけダレは胡麻と沙茶醤を使って仕上げてあり、酸味は酢やレモンを使っていて爽やかな味わいになっている。ここでは書けない隠し味が入っているが、食べてみればその味に気づくかも(笑)。しかしなんといってもこのメニューはやはり「麺」。とはいえ通常の湯麺のスープには合わないので、今のところはぶっかけとつけ麺でその麺の旨さを存分に体感して欲しい。(Ricky)

2004.8.1


 昨年何度かこの店の「湯麺」を食べる機会があったが、一昨年末あたりからのマスコミへの露出が激しく、お客さんが殺到していた時期だったので、早い時間でもスープが終わってしまっていたり、にごってしまっていたりとなかなかいい時にヒットすることが少なかった。と同時に製麺機も新しくした頃で、切り刃がなじまないというか、麺の状態もそれまでとは若干ではあるが違っていて、全体としてちょっと味が変わってしまったという印象を持っていた。

 しかし年が明けて久々に「湯麺」を食べてみたら、そのあたりの問題がすべて払拭された。すっきりとした透明なスープと、しなやかなコシを持つ麺がそこにはあった。やっぱりうまい。Simple is the bestを具現化するとこういうことなんだろうな。110gという麺の量をちょっとうらめしく思うと同時に、これ以上食べると飽きてくるのかな、というギリギリのポーションなのもいい。

 また昨年よりはじめた「味付玉子」(100円)というのも別皿で注文。カツオなどの風味がついている半熟タイプで、聞くところによると和ダシを一からしっかりと取って作っているらしい。あまり数を作っていないみたいなので、切れることもしばしばあるようだが、もし機会があったら一度はTRYしてみるといいかも。(Ricky)

2004.1.17


 景気がよくてイケイケドンドンの時はいいが、ご存知のような景気である。仕事も後ろ向き。気が滅入るような仕事が多い。いろんな課題の検討も出るのはため息ばかり。ウ〜ン。こんな時はラーメン。そう、これまで行ってみたいと思いながらなかなか行けなかった店。新たな美味の発見、そしてそこの店主の心意気とか何か感じられないか。

 かくして訪れたのが13湯麺@五香。今日は土浦方面に仕事があり、その帰り道松戸経由で五香駅に降りた。駅から2〜3分と近くすぐわかった。店に入る。手前は結構な人数が座れるカウンター、そして奥のほうにテーブル席。もちろん、カウンター席に座りビールを注文。つまみに具のセット(メンマ、チャーシュー、青菜)200円を頼んだ。タバコを吸っていいかと聞くとOKとの返事。ここはバーなのだ。あっという間にカールスバーグを2本飲んだ。カールスバーグといえば昔、天津で仕事をしていた時、宿にしていたホテルのバーで一人よく飲んだ。くせのない飲みやすいビール。

 酔いも回り、タバコもすすみ、思い出にも少しひたりかけたところで、そろそろかと満を持して(醤油)湯麺をオーダー。具のトッピングもチョイスできたが、ここは具なしで食べてみなければなるまい。運ばれてきた具なしラーメンは透き通ったスープ。思わずレンゲでスープをすすり、麺をかっ込む。そこには期待を裏切らない店主の仕事があった。「スープと麺だけで食べてみてください。どうですか。いけるでしょう。」と店主の声が聞こえてくるようだ。

 カウンター越しの目の前にはキープされたボトルがずらり。しかし、見たこともないボトルだ。銘柄もなんと読むのだろうか。店の人に聞くとカチャーシャ(Cachaca?)といってブラジルの酒とのこと。さとうきびを原料にした焼酎らしい。ソーダで割ってレモンとライムを入れて飲む。レモンとライムをつぶす小さなすりこぎ棒をくれ、何度もつぶしては混ぜて飲み、つぶしては混ぜて飲む。どんどんいい気分になる。店ではジャズではなく、ラテン系の音楽がかかっていた。南米の酒に南米の音楽。お〜っと、ほどほどにしておかねば....

 ただのラーメン店ではないというか、ただのバーではないというか何と言ったらいいのだろう。酒飲みで、タバコのみでラーメン好きで音楽も好きな人間にとっては答えられないくらいうれしい店だ。近くなら入り浸るだろうなあ。幸か不幸か五香は遠い。五香に住んでいる人たちの住民税を値上げしないと公平じゃない。(ちゃんちゃこ)

2003.4.18


 塩光麺の次は塩湯麺である。今回は今までのような限定メニューではなく、定番メニューということで、店主松井さんは15周年記念メニューという形で新たに塩を追加してくれた。もちろんスープと麺だけ、という湯麺スタイルは踏襲されており、要はタレが醤油から塩になったということである。

 結論から言うと確かに旨いのだが、醤油という調味料の旨さを思い知る一杯である。こちらの塩の方が玄人好みというか、スープ本来の味が全面に出てきており、旨さとコクを補う意味でシイタケスープが加えられていて、上品かつすっきりとまとめられているので、物足りなさを感じる人がいるかも知れない。しかし醤油では味わえなかった鶏の味わいが感じられて面白い。2杯目に塩を頼むお客さんも多いようで、「おかげで炒葱麺が出なくなっちゃったよ!」と松井氏に言われたのだが「原価率考えたら塩の方がいいんじゃないのかなぁ?」と言ったらにこにこしていた(爆)(Ricky)

2003.3.1


 千葉県内のお店にお願いした「冬限定」メニュー。松井さんは「塩で光麺やるよ」という話だった。なるほど光麺を塩で食べるのも、まさに麺だけで面白いかも、と思っていたら、なんと汁そばで出てきた。

 伝説の麺に塩スープ、これがまたしっくり来る。沙茶醤(サーサージャン)は松井氏お気に入りの台湾の調味料だが、この沙茶醤に香菜が加わる。そして小さめの丼に入れられて出てくるラーメンは、まさに台湾の担仔麺(タンツォーミェン)を思わせる一杯。お酒のあるがやがやした賑やかな場所でこのラーメンを食べていると、台湾は士林の夜市を思い出してしまう。

 「冬限定塩光麺」は12/25まで、200円の格安な価値ある一杯である。(Ricky)

2001.12.17


 この店のラーメンは雑味一切なし、スープと麺が全てという究極のスタイルであることは言うまでもなく、私もレポにアップしている以上の回数足を運んでいる店である。しかし私はこの店の楽しさを全ては体得出来ていない。というのも私はお酒を全くと言っていいほど飲まないのである。なので情けないことだが、ピンガでヘベレケにもなったことがないし、愛の13番(LOVE 13)に酔いしれたこともないのだ。

 しかし最近になって、13湯麺で出されるジンジャエールが「WILKINSON」であることを知った。実は私はこのジンジャエールが大好きなのである。ジンジャエールといえばCANADA DRYがメジャーだが、このWILKINSONは正に「生姜(ジンジャー)」の味が堪能できる、大人の味わいである。ソフトドリンクとは思えないビター感は、バーなどのカクテルベースとして使われるというのもうなずける。そのお洒落な瓶と名称から舶来モノを連想するが、歴とした日本産のドリンクで、明治13年にイギリス人のクリフォード・ウィルキンソン氏が兵庫県有馬郡塩瀬村生瀬へ狩猟に出かけた折、たまたま炭酸鉱泉を発見したのだそうで、これが世界的名鉱泉であり、明治23年より生産を始め、明治37年にはウヰルキンソンタンサンと名付けて国内外に販売したのが始まりなのだそうである。今ではアサヒ飲料が製造販売しているが、なかなか巷ではお目にかからない代物なのである。

 酒が飲めない私でも、その雰囲気に酔えるジンジャエール「WILKINSON」。湯麺が出来るまでの間、堪能して欲しい日本が誇る歴史あるソフトドリンクである。(Ricky)

2001.11.9


 桜の花の咲く季節になると、やはりこの店へ顔を出したくなる。昨年末に台湾に行ったのだが、その直前にこの店へ行き店主の松井氏から色々台湾指南を受けていた。その時以来なので3ヶ月程間が空いてしまっていた。

 「おう!久しぶり!」松井氏はなぜかノリがいい。いつもはジャズが流れている店内がこの日はサンバ一色。地元さくら通り商店街のさくら祭りでサンバ大会をやるのだとか。厨房を歩き回る松井氏は小刻みにリズムを刻みながら動いている。今年はいつになく桜の開花が早いので「桜やばそうですね」と話すと「もうあきらめた。もう桜あってもなくてもいいやって」ニコニコしながら小刻みに体がサンバのリズムに乗っている。

 ラーメンは相変わらず洗練の極み。自家製の細めの麺が済んだスープによく合う。熱いスープは丸鶏の旨味がしっかり閉じこめられている。そしてカクテルを貰いながらバラ煮をつまみにしつつ、この店の雰囲気を堪能する。そして次々とやって来るお友達という名の常連さん。私自身もこの日も結局2時間近くお店に居座ってしまった(笑)。桜が散る前に一度訪れて頂きたいお店である。(Ricky)

2001.4.2


 店主(っていうかマスター)とメールのやりとりをさせて貰うようになって、なかなか足を運べずにいた。一度しっかりと挨拶をしておかねばと、やっとこさ五香まで来ることが出来た。早速店内へ入ると、マスター松井氏は難しい顔をしてノートパソコンとにらめっこ。私の計画では入ってすぐに御挨拶をしようと思っていたのだが、その計画は変更を余儀なくされた。とりあえず食したことのない「炒葱麺(ネギそば)」と、前回は品切れになっていた「豚バラ煮」、そして「光麺」を注文。「はい!」とマスター。しかし心なしかパソコンから離れるのが残念そうである(笑)。

 このお店は注文を受けてから一つ一つ丁寧に作るので時間がかかる。その間「うぅむ挨拶を先に済ませた方がよいものか、しかし今は仕事中だしな」などと考えていた。そのうちに「豚バラ煮」がまず到着。そしてそれを堪能している間に麺も到着。うぅむ、とうとう麺が来てしまった。いつ挨拶すればよいのやら。一口二口と進めていくうちに、さすがに食べ終わってから帰り際に挨拶するのもなんだよなぁ、と思い、食べている途中に名刺を差し出して挨拶をした。すると「おぉ〜!JRA!」(笑)というリアクション。

 平日でお客さんも少なかったことから、その後はテーブルに来て下さり色々とお話をして頂いた。ラーメンについてはもちろんのこと、娘さんのことや音楽のこと、インターネットのことや町内会のこと…。逆に私についても、JRAのことやJRAのHPを見た人が来てくれたことなどを聞いたり話してくれた。お店に行くたびに楽しそうな方だとは思っていたが、実際に話してみてますますそう感じた。このマスターと楽しい話が出来て、なおかつおいしいラーメンとお酒が楽しめる。こんな店はそうそうないだろう。気がつけば深夜1時を回っていた(笑)。

 って、思い出した、ラーメンのこと書かなければならない(爆)。この日頼んだ「炒葱麺」は細切りの葱を台湾の沙茶醤で炒めてその熱いものをラーメンに乗せたもの。油の膜がスープを覆い、本当に心底熱い!スープの最後まで熱いスープを堪能出来る。味付けもデフォルトの「湯麺」よりも濃い味付けで別の魅力がある。リピーターには是非食べて頂きたい一杯である。(Ricky)

2000.7.27


 約1週間振りに再挑戦、この日はJRAの定例会合でもあり、メンバー都合8名での民族大移動状態。常磐平の桜は満開、花見がてら桜の木の下を歩いて、13湯麺へ。今回は「湯麺」に「青菜炒め」「光麺」をチョイス。本当は前回食べた「豚バラ煮」もしくは「チャーシュー」を食すつもりでいたが、残念ながら品切れ。これも桜を見に来る客の影響だろうか。

 8名のラーメンをどのように作るのか気になったが、ロットは2で作っていた。従って4回に分けての作業と言うことになる。これはこれで姿勢としては正しい。しかも遅くなる旨を店主自ら詫びに来るのは好感触。しかしその一方で店員は少し態度の悪さが目立ち、これは愛想のいい店主と対比されて気になるところ。

 肝心のラーメンだが、相変わらずスープは至高の味わい。このスープを飲むためだけに五香まで車を走らせる価値がある。無論麺とのバランスも秀逸だ。飾り立てたラーメンというものが霞んで見える。(Ricky)

2000.4.8


 千葉が誇る名店と言っても過言ではないのが、この「13湯麺(かずさんとんみん)」であろう。その本店は日本の道百選にも選ばれている「さくら通り」を入ったところにある。ジャズが流れ、ピアノやウッドベースが置いてある、一見バーのような店である。しかしここでは紛れもない本物のラーメンを食べさせる。

 この店では麺と具が別々に出てくる。丸鶏とネギ、そしてトマトを入れたダシに、薄口醤油と濃口醤油をブレンドしたスープ。そして麺は玉子の入った自家製麺。そしてネギが乗るだけ。これが基本の「湯麺」である。これに好きな具を選び共に食する。今回は「豚バラ煮(中国風角煮)」と「セット」を注文。「セット」はチャーシュー・青菜・メンマで、「セット」は最初からラーメンに乗って出てくる。

 スープはあっさりしているように見えて、飲んでみるとぐいぐいと引き寄せられる滋味と旨味。麺も食べるごとに麺本来の味わいを楽しめる。「豚バラ煮」は八角の風味が効いて、一緒に炒められたチンゲンサイも美味。チャーシューは中華ハムのような深い味わいで、スープに違ったアクセントを加える。シンプルなスープを堪能したければ、最初から乗ってくるセットは避けた方がよいかもしれない。

 さくら通りの地元のミュージシャン達が集まり、店主を囲んで酒を飲みながら音楽談義に花を咲かせる。ジャズを流している音響システムも本物。ビールもモルトビール以外は置いていない。この店にあるもの全てが本物である。(Ricky)

2000.3.30