蕎麦:南部手打そば(五香)

松戸市常盤平5-13-14
047-387-7235
11:00〜20:00
金曜定休

 このお店は13湯麺の松井氏に教えて貰ったお店なんですね。13湯麺同様にさくら通りからちょっと脇に入ったところにこのお店はありました。だいたい飲食店って美味しそうな気配ってあるじゃないですか、ここは外観だけ見ると失礼ながらパッとしないんですよね。そして店内に入って壁に掛けられたメニューを見ると「親子丼」とか「カレー丼」なんて文字もあったりして、ますますうなだれてしまうんですが、いやいやどうしてここのお蕎麦は大変美味しい蕎麦でございましたです。

 「天ざるそば」(750円)は、まずその良心的な価格と、見事な天麩羅に感動します。この価格で大きな海老が2本入って、さくさくした天麩羅はもちろん熱々。太めに切られた海苔が乗ったお蕎麦も大変美味しく、コシもありました。この道47年というご主人の技なくては、このメニューは成立しないわけですね。

 小さなカウンターに囲まれるように、親父さんの蕎麦を打つ台が設えてあります。時折そこで見事な技術を披露して下さるわけですが、どんどん大きく広がっていく蕎麦は魔法のよう。そして包丁で蕎麦切りの形に切っていくのですが、小間板を当てずに包丁だけでサッサッと切っていくのです。これはもう職人技という言葉で片づけてはいけないというか、見とれてしまいますね。打ち立てが食べたくて思わずもう一つ「もり」を注文してしまいました。

 打ち立ての蕎麦をその場で食べる機会はそうそうないわけですが、いやもう言葉にならないというか、さっきまで美味しいと思っていた蕎麦の記憶が軽く吹っ飛ぶくらいの旨さでした。蕎麦の香りと瑞々しさが鮮烈に口中から体へと駆け抜ける。さくら通り恐るべし、のお蕎麦屋さんでした。(2004.10.20)