田代笑店 山岸一雄(閉店)

外観(08.11.12)

特製もり鴨(08.11.12)

基本メニュー 特製もり鴨(980円)
所在地 千葉市稲毛区長沼町330-50
ワンズモール2F  
営業時間 11:00〜22:00
定休日 不定休(ワンズモールに準ずる)
アクセス 京葉道路「穴川IC」下車。国道16号を柏・八千代方面へ。国道沿い左側。駐車場あり。
JR総武線「稲毛駅」より草野車庫行、こてはし団地行、「ワンズモール」バス停下車。

 ラーメン劇場にあの「田代笑店」が復活である。田代笑店とは柏にあった田代グループの店で、グループの店が次々と入れ替わる店だった。現在は麺屋律として独立している場所にあったのだが、ワンズモールに復活である。その最初のソフトとして入ったのがなんと「山岸一雄」。その名の通り、東池袋大勝軒マスター山岸一雄氏の名前を冠した店で、マスターオリジナルの新作が味わえるのだという。

 そのオリジナルメニューとは「特製もり鴨」(980円)。マスターが長年やりたかったというメニューで、一度限定で出したことはあるメニューだが、それをさらに磨きをかけて田代グループの中川さんが中心となって味作りをし、マスターにも味を見てもらって完成させたものだ。鴨をベースにしたつけダレには鴨をソテーして作った油が浮いている。甘さが強い味わいながらもカエシもしっかりと立ち、面白い味わいのつけダレになっていると思う。しかしよくよく考えてみれば、この味わいは甘めの鴨南蛮と言えないこともない。具には鶏を使った肉だんごに鴨チャーシュー。そして鴨との相性抜群のネギ。ここらへんのチョイス、味付けもやはり鴨南蛮である。

 そして麺は蕎麦粉を2割入れた二八ならぬ「八二蕎麦」。麺屋青山に特注した麺とのことだが、蕎麦好きが見ればこれは蕎麦とは思わないが、普通の人が見たらどう見てもこれは蕎麦である。蕎麦粉の風味が弱い蕎麦とでも言おうか。例えば同じような麺に吉祥寺の「一二三」があるが、一二三の麺の方が風味も強く食感も遥かに良い。この麺を鴨南蛮的なつけダレにつけて食べるわけだから、結局のところ大半の人間はこれをラーメンなりつけ麺とは思わず、蕎麦と思ってしまうだろう。

 誤解のないように言うならば、これは食べ物としては美味しい食べ物なんだろうと思う。しかしある程度の情報がなければ、人はピンと来ないのではないだろうか。蕎麦とつけ麺の融合であったり、あの山岸さんの創作メニューだったり、そういうニュース性というか情報が店の外にまったく表現されていないのが残念。店の看板も「田代笑店」ではなく「山岸一雄」にしてマスターの顔を入れるとか、もっとこの店のコンセプトを訴えるテキストを掲示するとか、いいアピールの仕方があるような気がした。今のままではなぜラーメン劇場に蕎麦があるのだろうと思われてしまうだろうし、せっかく山岸さんの名前があるにも関わらず、大勝軒の存在を知る人は皆常勝軒に足を運んでしまうだろう。それは残念なことだ。(Ricky)

2008.11.12