麺屋あらきかまどの番人外伝(閉店)

外観(07.12.22)

味玉ら〜麺(07.12.22)

ら〜麺(07.12.29)

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外伝麺(07.12.22)

基本メニュー ら〜麺(680円)
所在地 千葉市稲毛区長沼町330-50
ワンズモール2F
電話 043-250-6697
営業時間 11:00〜22:00
定休日 不定休(ワンズモールに準ずる)
アクセス 京葉道路「穴川IC」下車。国道16号を柏・八千代方面へ。国道沿い左側。駐車場あり。
JR総武線「稲毛駅」より草野車庫行、こてはし団地行、「ワンズモール」バス停下車。

 前回非常に低いパフォーマンスで正直がっかりしたこの店だが、オープン初日という部分もあるだろうととりあえず一週間後の土曜日に再訪。同じ土曜の午後を狙ったのは同じような混み具合で比較したかったからだが、一週間経っただけなのにラーメン劇場全体に人の入りは少なく、お客さんのいない店も多かった。ちなみにこの店が一番入っていてそれでも先客2組で後客1組だった。うぅむ大丈夫なのか? この店は基本的に店長に任せているということもあって、この日は荒木氏は厨房におらず荒木氏の奥様がいらっしゃったので年末の挨拶をして「ら〜麺」を注文する。

 しばらくして出て来た「ら〜麺」は丼から熱々。前回はかなりスープがぬるかったのだが、今回のスープはかなりの熱さになっている。スープは熱々でなければならないという温度至上主義の人間ではないが、やはりモノには適切な温度というものがあると思う。そしてカエシのバランスも前回と比べて明らかに良くなっている。塩分も強すぎずスープの旨味をしっかり感じさせる。また前回感じたニンニクの香り油は影を潜め、魚介の風味が活かされた香り油へ変更されている。こちらの方がスープとの相性がいいように思う。麺はこれも前回とは異なり固めに上げられてきたモノ。これに関しても固麺至上主義の人間ではないが、柔く茹でたモノと伸びたモノは明らかに違うし、麺は適温で管理し状態を見ながら適切な秒数で茹でられてこそその美味しさを味わえるのであって、そこを軽視したラーメンが美味しいわけがない。それほど麺の茹では難しいということで、前回はそこの意識があまりにも甘過ぎた。そういう意味では今回の麺は逆にちょっと固すぎにも感じるが、少なくとも前回よりは遥かに良くなっている。

 同時に入ったオーダーがなかったこともあり、オペレーションには乱れもなく、しっかりした商品が出て来ている。前回気になったスープの温度、カエシのバランス、麺の茹で加減も改善されている。一週間前のラーメンとは別物と言ってもいいだろう。今後も安定した営業が出来ることを期待したい。次はつけ麺を試してみよう。(Ricky)

2007.12.29

 あり得ないほどの短期間で王道がクローズし、その後に入ってきたのは「麺屋あらき」である。実籾の本店、船橋の「竈の番人」に続く3号店ということになるが、今回の屋号は「麺屋あらきかまどの番人外伝」って長ぇーよ(笑)。麺屋あらきの別バージョンのさらに別バージョンっていうことかな。しかし「外伝」って店名につけるのは、修業先の「麺屋武蔵」のまんまパクりだなぁ。

 場所はこれまで王道がやっていた場所。その前はひがしがやっていた区画である。ここはカウンターよりもテーブル席が多いレイアウトで厨房も比較的広め。他の店よりも火口も多く色々なことがやりやすい。つまりはメニューを多く揃えられるファミリー層向けの店がやりやすい区画だ。この日も土曜日でしかも開店初日ということもあって、家族連れの客が非常に多かった。

 メニューはあらきの定番である和風豚骨魚介の「ら〜麺」(680円)「つけ麺」(700円)が基本にあるわけだが、この外伝のみのメニューである「外伝麺」(700円)「外伝つけ麺」(720円)なるものも存在する。とりあえず初回ということもあり、定番の「味玉ら〜麺」(780円)と外伝オリジナルの「外伝麺」をいただくことにする。

 基本の「味玉ら〜麺」。基本的な方向性はこれまでのあらきと同じである。変更点としては麺の太さが細めになっているのが大きな特徴。これは多分に集合施設での回転の早さを意識したのではないかと思う。あとは丼がなかなかお洒落な形のオリジナルロゴが入った丼に変更されている。これまであらきの丼は既製品だったので初めてのオリジナルかな。口径が短く深いタイプの丼なので、一見量は少なく感じるかも知れないがそこそこの量は入ると思う。径が短いので冷めづらいという利点もあるだろう。

 で、肝心の味なのだが、まず麺の茹で加減が正直最悪であった。茹で過ぎであって伸びている。つまりはそもそもの茹で加減が柔い上に、その後出て来るまでに時間がかかっているのだ。そのため麺だけでなくスープの温度もぬるくて困った。開店初日ということで厨房とホールの意思疎通が出来ていないのが一つの理由だろうが、この細い麺線になったことも影響しているのではないかと思う。次にスープだが、動物系スープの濃度はしっかりと出ていてさすがと思わせるが、いかんせん醤油ダレとのバランスが悪すぎる。醤油ダレが明らかに入り過ぎで塩分が強く、スープを飲み干すことが困難なほどであった。油のバランスも出過ぎていて香りと味が崩れてしまっていた。香り油は船橋と異なりニンニクが強く出ているもので、これは変化をさせたのだろうが非常に安っぽく感じた。

 また劇場店オリジナルの新メニューである「外伝麺」だが、簡単に言えば「イカ墨ラーメン」である。これもぶっちゃけ武蔵のパクりだなぁ。あらきの特徴でもある濃度ある豚骨と節が効いた魚介のバランスはこちらの方が良かったが、逆にいえばイカ墨の風味というかイカ墨らしさが出ておらず、イカ墨を使っている意味を感じさせなかった。変化球のメニューなのだからむしろバランスを崩した方が良かったのではないかと思う。ちなみにこちらもやはり麺は柔くスープの温度はぬるい。またこういうメニューを置くのならばティッシュやウェットティッシュを用意しておくのが親切かと思う。

 それにしても、この日はいくら開店初日とはいえ、動きが悪すぎた。5〜6名で回しているにも関わらず厨房は原則荒木氏一人で回しているのでこのキャパシティではスピードが追い付かない。出て来るラーメンよりも食べ終わる客の人数の方が多いのである。順番の前後やオーダー違いもかなり多かった。正直トレーニング、シミュレーション不足は否めない。連休にオープンするのだから、そこらへんはもう少し意識しても良かっただろう。(追記:後から店主の荒木氏に伺ったところ、オープン数日前にスタッフが数名辞めてしまったのだそう。そういう意味では仕方ない部分もあるが、お客さんにとっては関係のない部分でもある)

 しかしオペレーションの乱れはおいおい改善されていくだろうし、そもそもこれだけ混むのは開店当初だけだろうから1ヶ月もすれば安定した営業が出来るだろう。またその頃に再訪したい。(Ricky)

2007.12.22