再始動?編その3:Victory改めモリカツの挑戦


2005.1.25 田代笑店頂上ラーメン冠山で高田本部長と

 ラーメンサイトを運営したり、雑誌でラーメン連載をしたりしていると、時にラーメン屋さんの試作に立ち合うことがある。その夜私は柏にいた。田代笑店の新店「冠山」でつけ麺などの新作メニューの開発があったのである。私は大久保店長や高田統括本部長などと激論を交わしながら新しい味を模索していた。

 「拉麺少年隊再登場!」突然半分降りかけたシャッターの向こうから声がした。そこにはVictory改めモリカツ、まさみつ、ウザの3人の姿があった。少年隊の再興を夢見て、昨年突如として再び千葉拉麺通信に現れたVictory改めモリカツ。しかし前回登場から数ヶ月の月日が流れていた。いったい彼は何をしていたのだろうか。

 「キャップ、僕もこれでも忙しいんですよ。懸賞で当たったグアム旅行に行ったり、キャップが忙しくて来れなかったCWの取材に行ったり…」Victory改めモリカツは得意気である。「そんなとこに行ってたんですか?」「俺もCW出たかったッス」驚くまさみつとウザ。どうやら彼らはVictory改めモリカツの動きを知らなかったらしい。

 「ところでキャップは何をしているんですか?」Victory改めモリカツはそう言いながら、図々しくも閉店後の店内へとズカズカ入ってきた。後についてくるまさみつとウザ。「なるほど、こうやって試作と称しては夕食代をケチろうという魂胆ですね?」お、お前らとは違うわ!

 「俺達もご相伴に預かりましょうよ、先輩!」ウザがVictory改めモリカツに提案する。「バカ!ご相伴ってなんだ。それじゃ夕食代をケチっているキャップと同じことじゃないか?」そこで私は彼らに言った。「こういう試作というのは、未完成のモノを食べてダメ出しをするもんなんだ。それをお店の人が聞いてまた練り直す。こうやってラーメンがメニューになっていくんだ」するとVictory改めモリカツは叫んだ。「仕方がないな!じゃあ我々もこの店の新メニュー試作に協力しようじゃないか!その味を見極めてやろうじゃないか!」

 するとまさみつがつぶやいた。「でも俺達は今さっき王道家でラーメン食べてきたばかりじゃないですか」Victory改めモリカツはまさみつの頬を平手打ちした!「バカ野郎!そんなことでラーメン道が極められると思っているのか?!喰って喰って喰いまくるんだ!何しろ試食はタダなんだぞ!」ウザはその横で独り言をつぶやいた。「Victory改めモリカツ先輩、言ってることがむちゃくちゃですよ…」

 「いいか、さっきキャップも言ってたように、ダメ出しをするんだぞ。キャップたちの顔を見ろ。なかなか味が決まらずに困った顔をしているじゃないか。どうせ中途半端なモノなんだ。ダメなところをバンバン指摘するんだ」Victory改めモリカツがまさみつとウザに指示を出した。「わかりました!」2人はうなずいて試作のメニューに箸をつけた。

 「う、うまい…」「この麺、すごいッス…」圧倒されている2人をみてVictory改めモリカツは「バカ野郎!貸してみろ!」と丼を奪ってレンゲを口にした。「う、う…」思わずVictory改めモリカツも黙り込んでしまった。「よかったらうちの普通のメニューも試してみてよ」にこやかに3人に他のメニューも出す高田本部長。

 すっかりお腹いっぱいになってしまった3人。「しまった!ダメ出し出来なかった!こうなったらお金を払うしかないな…」Victory改めモリカツは悔しそうである。すると高田本部長は「いいよいいよ、もう営業時間じゃないし、今日は試作会だったんだから。今度柏に来ることがあったらその時に寄ってよ」どこまでも親切な対応に思わず「ありがとうございました!」「ごちそうさまでした!」と頭を下げる3人。

 店を出るとVictory改めモリカツは「さすがに2軒連続だとお腹にたまるな」と漏らした。それを聞き逃さなかった私は「もうお腹いっぱいなのか?だらしないな」と挑発…。

 数分後、ラーメン猪太の「特濃」に撃沈している3人の姿があった。ラーメン道は甘くはないのだ!